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■ジャンヌ・モロー主演の『雨のしのび逢い』やグレンダ・ジャクソン主演『マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院患者たちによって演じられたジャン=ポール・マラーの迫害と暗殺』(通称マラー/サド)の映画監督として、また数々の舞台やオペラの演出家として注目作を発表してきたピーター・ブルック。彼が1968年に制作した反戦映画『TELL ME LIES テル ミー ライズ』が日本で初めて陽の目を見ることになった。 ■同作品は1968年にカンヌ映画祭に選出されるも上映取り消し。その後、同じ年のヴェネツィア映画祭に出品され、審査員特別賞次点とルイス・ブニュエル審査員賞を受賞するも、アメリカとイギリスの一部の劇場で短期間公開されるにとどまり、さまざまな妨害を受けた果てにフィルムも紛失したという。しかし2011年に発見され、翌2012年に復活上映が実現。今回、日本でも初めて上映の運びとなった。 ■反戦映画でありしかもセミドキュメンタリーにもかかわらず、まるでミュージカルのような導入部には度肝を抜かれワクワクさせられる。神童として頭角を現し、今年93歳になったピーター・ブルック監督、40代前半の作品だ。 (2018年8月5日 記 Text by NorikoYamashita) |
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TELL ME LIES テル ミー ライズ |
■8月25日(土)からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開 監督:ピーター・ブルック 出演:マーク・ジョーンズ/グレンダ・ジャクソン 1968年英国(98分) 配給:キノフィルムズ/木下グループ 原題:TELL ME LIES 公式サイト:http://tellmelies.jp/ |
■ピーター・ブルック PETER BROOK 1925年3月21日、ロンドン生まれ。オックスフォード大学在学中の17歳の時に、初めて舞台監督を務める。21歳でシェイクスピア記念劇場(現ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー)の最年少招待演出家。71年にパリに国際演劇研究センター(CIRT)を創設。1974年から2010年までブッフ・デュ・ノール劇場の芸術監督を務める。1997年に高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。最近では2011年にモーツァルト・オペラの翻案「ピーター・ブルックの魔笛」でモリエール賞を受賞。 |
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