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| ロードショー ROADSHOW 2026 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2026年1月9日(金)から新宿シネマート/テアトル梅田 1月10日(土)から渋谷・シアター・イメージフォーラムで公開 |
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■テーマにしているクィアな世界にリアル感を持たせるため、セバスチャンと称しみずから男娼の世界に飛び込んでゆく作家修行中の青年マックス。セバスチャンは小説のなかの人物なのか、それともマックス自身なのか…。フィンランド系英国人のミッコ・マケラ監督が、ルーアリッヒ・モリカという新星を主人公役に得て撮った長編2作目にして本邦デビュー作。 |
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| ロードショー ROADSHOW 2025 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年12月12日(金)からTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開 |
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■すべての考え方で対立する保安官と市長。パンデミックによるロックダウンが市民生活を委縮させ、ブラック・ライヴズ・マター騒動が人々の対立を煽るなか、保安官が現職の対抗馬として市長選に立候補。殺人事件へと炎上して収拾がつかなくなる様子を、『ミッドサマー』のアリ・アスター監督が架空の町エディントンを舞台に描いたシニカルな人間ドラマ。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年12月5日(金)からkino cinema新宿ほか全国公開 |
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■頭脳明晰、腕前も一級ながら急性の認知症に侵され、引退を決意するヒットマン。だがその矢先に疎遠となっていた愛息の事件に巻き込まれ、人生最後の仕事を決断する。グレゴリー・ポイリアーの脚本にほれ込んだ俳優のマイケル・キートンがみずから製作も手がけて映画化。キートンの長編映画監督はこれが2作目になる。
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年11月28日(金)から全国公開 |
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■子どもふたりを抱え貧困にあえぐシングルマザーと、天涯孤独で格闘技の世界に夢をつなぐ女性がある日出会い、お互いに支え合って生きるさまを、闇の世界もからめて描いたサスペンスタッチのシスターフッド作品。書下ろし脚本と監督は『ミッドナイトスワン』の内田英治。北川景子と森田望智が社会の底辺に生きる女性を体当たりで演じている。
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年11月28日(金)から全国公開 |
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■疎遠になっていた兄が急死し、遺体の引き取りのために居住地、東北に向かう妹と元妻。バラバラになっていた元家族が再開し、後始末をするなかでよみがえる兄へのさまざまな思いを共有してゆく家族の物語。村井理子の実体験エッセイを、『湯を沸かすほどの愛』『浅田家!』で独特の家族愛を描いてきた中野量太監督が映画化。主人公を柴咲コウ、兄をオダギリジョー、元妻を満島ひかりが演じている。 ■SYNOPSIS■ 家族4人で穏やかに暮らす作家の理子のもとに警察から連絡が入る。お兄さんが亡くなり遺体は警察が保管し、息子さんは児童相談所がお預かりしていると。とくに動揺するでもなく悠長に応じる理子に、早く行ってあげなよと急かすのは夫や息子たちだった。兄にはいい思い出などひとつもなかった。いい加減でウソつきで、病気の母を放り出して遠方の東北に越してしまった薄情者。現地で元妻の加奈子、その娘の満里奈と再会。3人でアパートに行ってみるとそこはゴミ屋敷と化していた。 ■ONEPOINT REVIEW■ 大嫌いだった兄。嫌な思い出ばかりだったはずなのに、ふとしたことから子どものころの優しかった思い出がよみがえり、知らなかった一面もわかりはじめ、嫌なイメージが少しずつ消えてゆく。兄を荼毘に付す(つまり持ち運べるサイズにする)ことにはじまる愛ある4日間の物語だ。オダギリジョーの陽気なダメ男、はまり役。 (NORIKO YAMASHITA) 2025年11月22日 記 監督/脚本:中野量太 原作:村井理子「兄の終い」(CEメディアハウス) 出演:柴咲コウ オダギリジョー/満島ひかり 青山姫乃/味元耀大 斉藤陽一郎/岩瀬亮/浦井のりひろ(男性ブランコ)/ 足立智充/村川絵梨 不破万作/吹越満 2025年日本(127分) 配給:カルチュア・パブリッシャーズ 公式サイト:https://www.culture-pub.jp/ani-movie/ ©2025 「兄を持ち運べるサイズに」製作委員会 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年11月7日(金)からTOHOシネマズ シャンテ/テアトル新宿ほか全国公開 |
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■新作の出来に納得がいかず、筆も進まずスランプに陥る若手脚本家。旅先で山奥のうらぶれた宿屋に迷い込んだことから、孤独と絶望のなか寂しくも黙々と生きる宿主の男と出会い、それがひとつのきっかけとなり新たな一歩を踏み出してゆく。異能の漫画家、つげ義春の2作品をベースに映画化したのは『ケイコ 目を澄ませて』の三宅唱監督。脚本家役を『新聞記者』など日本映画への出演も多い韓国のシム・ウンギョン、劇中劇を河合優実が演じている。
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年10月24日(金)から全国公開 |
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■生きるすべもなく、甘言にのせられて芋ずる式に闇ビジネスに手を染めてゆく若者たち。〝ヤバイ〟と気づいたそのときに、蟻地獄から抜け出すことはできるのか。社会的なテーマをベースにバイオレンスをからめながら、スリリングな展開で引き込んでゆく人間ドラマ。大藪春彦新人賞受賞の原作を、岩井俊二監督のもとで助監督を務めたのち映画やテレビドラマの仕事をつづける永田琴監督で映画化。脚本は山下敦弘監督とのコンビも多い向井康介。北村匠海、綾野剛、林裕太、少しずつ違う世代の個性派三人の共演も見どころ。 ■SYNOPSIS■ 家庭の味など味わったこともないマモル(林裕太)はある日、新宿歌舞伎町の蚕棚のような宿泊施設でタクヤ(北村匠海)と出会い拾われる。ふたりは事情のある人物から戸籍を買い取って高値で売るという犯罪組織の末端仕事を請け負い、客には戸籍は2年で返すと言い安心させていたが守られるはずもなかった。戸籍を売った者は職に就くことも、家を借りることもできず、社会生活不能に陥ってゆく。そしてタクヤもまたそんな負のスパイラルにはまったひとりだった。 ■ONEPOINT REVIEW■ バイオレンスシーンが苦手なひとにはきつい場面も多いけれど、近年実際に起きている手荒な強盗事件の残忍さを考えると、ここで描かれる暴力はハングレ集団の現実に近いすがたなのかもしれない。かと言って後味は悪くない、そしてもしかしたら逆転劇も見られるかも…。社会性を軸にエンターテインメントとしても楽しませてくれる。 (NORIKO YAMASHITA)2025年10月21日 記 監督:永田琴 脚本:向井康介 原作:西尾潤「愚か者の身分」(徳間文庫) 出演:北村匠海 林裕太/山下美月/矢本悠馬/木南晴夏 綾野 剛 2025年日本(130分) 配給:THE SEVEN/ショウゲート 公式サイト:orokamono-movie.jp ©️2025映画「愚か者の身分」製作委員会 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年10月25日(土)から新宿K's cinema/UPLINK吉祥寺ほか全国順次公開 |
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■ロックバンドのローリング・ストーンズが世界制覇をしていくなか、ブライアン・ジョーンズやキース・リチャーズらメンバーを次々とりこにし、モデルや俳優として、またファッション・アイコンとしても周囲を魅了した女性、アニタ・パレンバーグを追ったドキュメンタリーだ。息子で本作の製作総指揮者マーロン・リチャーズが遺品のなかから見つけた回想録がベースになっていて、スカーレット・ヨハンソンがアニタの心の声を務めている。ドキュメンタリー作家のアレクシス・ブルームと監督デビューのスヴェトラーナ・ジル、ふたりの女性による共同監督。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年10月24日(金)から全国公開 |
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■建築家と料理研究家。アーティスト気質のふたりがある日、情熱にまかせて結婚。幸せな家庭生活を営むもしだいにお互いのエゴがむき出しになり離婚調停へと事は進んでゆく。ダニー・デヴィートが監督出演し、キャスリーン・ターナーとマイケル・ダグラス主演で大ヒットしたコメディ『ローズ家の戦争』(1989年)のリメイクで、今回夫婦を演じたのは英国の名優ふたりオリヴィア・コールマンとベネディクト・カンバーバッチ。「オースティン・パワーズ・シリーズ」から『スキャンダル』まで幅広く手掛けてきたジェイ・ローチが監督を務め、『哀れなるものたち』のトニー・マクナマラが脚本を手がけているのも話題。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年10月3日(金)から新宿シネマカリテ/ヒューマントラストシネマ有楽町/シネ・リーブル池袋ほか公開 |
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■テニス・アカデミーに通うひとりの少女。ある日、コーチの別の教え子が自死したことから生徒たちへの聞き取り調査が始まるが、少女は口を閉ざしつづける。カンヌで注目されたベルギーの新鋭レオナルド・ヴァン・デイル監督の長編第一作で、母親役のルート・べカールとの共同脚本。12年のテニス経験のあるテッサ・ヴァン・デン・ブルックがジュリー役で抜擢され、ベルギー映画界の重鎮ダルデンヌ兄弟監督と、テニスプレイヤーの大坂なおみがプロデューサーとして参加。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年9月19日(金)からヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開 |
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■「映画音楽」が強力に映画を牽引していた時代の立役者のひとりで、ジャック・ドゥミ監督のミュージカル映画『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人たち』、あるいはハリウッド映画『おもいでの夏』や『華麗なる賭け』などの音楽の作者として、映画ファンの心に深く刻まれるフランスの作曲家ミシェル・ルグラン。その生前から死までを追ったドキュメンタリーだ。監督は渡米後に映画界入りし、ドキュメンタリーやメイキング・フィルムを制作。カメラマンでもある仏カンヌ出身のデヴィッド・ヘルツォーク・デシテス。 ■SYNOPSIS■ 有名な音楽家だった父のことを聞かれても多くは語らない。じつは父は5回も結婚するような家庭人としては失格の男で、ミシェル・ルグランと彼の母も捨てられた。だが母の頑張りがあったのか、ルグランは11歳で名門パリ国立高等音楽院に入学。著名な教育者ナディア・ブーランジェに師事してクラシック音楽の素養を徹底的にたたきこまれる。こうしてルグランは映画音楽の無双の作曲家として羽ばたいてゆく。 ■ONEPOINT REVIEW■ 子どものころ見て度肝を抜かれ、とりこになった音楽映画がふたつある。ひとつは『ウエストサイド物語』、もうひとつは『シェルブールの雨傘』。シェルブールの冒頭、整備工たちのロッカールームのシーンは、とびきりお洒落なジャズナンバーではじまる。しかもその合間にはさみ込まれるのはビゼーのオペラ「カルメン」の一節。多彩な才能、そしてメロディーメーカーでもあった。そんな彼を世界中のファンが待ち構えライヴはいつも満員だった。死の約一か月前にパリで行われた最後のステージが壮絶だ。 (NORIKO YAMASHITA) 2025年9月12日 記 監督/共同脚本:デヴィッド・ヘルツォーク・デシテス 共同脚本:ウィリー・デュハフオーグ 音楽:デヴィッド・ヘルツォーク・デシテス/ミシェル・ルグラン 出演:ミシェル・ルグラン/アニエス・ヴァルダ/ジャック・ドゥミ/カトリーヌ・ドヌーヴ/バンジャマン・ルグラン/クロード・ルルーシュ/バーブラ・ストライサンド/クインシー・ジョーンズ/ナナ・ムスクーリ/ナタリー・デセイ/スティング 2024年フランス(109分) 原題:IL ÉTAIT UNE FOIS MICHEL LEGRAND 配給:アンプラグド 公式サイト:unpfilm.com/legrand ©-MACT PRODUCTIONS-LE SOUS-MARIN PRODUCTIONS-INA-PANTHEON FILM-2024 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年9月5日(金)から Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下/ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開 |
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■愛にまつわるトリロジー作品で世界の映画祭を席巻したノルウェーのダーグ・ヨハン・ハウゲルード監督が、その『DREAMS』『LOVE』『SEX』で本邦初登場。特集上映「オスロ、3つの愛の風景」として公開される3作品のうちここでは、ベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞を受賞した『DREAMS』を紹介。 新任の女性教師にひと目で恋をする女子高校生のヨハンネ。その恋の顛末を文章にしたことから物語はさらに前に進んでゆく。 ■SYNOPSIS■ 母とふたり暮らしの17歳の少女ヨハンネには、詩人の祖母がいる。祖母と母は常に連絡を取り合う風通しのいい間柄で、そのせいかヨハンネとも仲がいい。そんなヨハンネが通う高校にある日、女性教師が赴任してきて、ヨハンネは一目で彼女の虜に。人あたりが良くアートセンスにも長けている新任教師はほかの生徒たちのあいだでも人気者になるが、ヨハンネはその輪に加わることができない。恋煩いの重圧に押しつぶされそうなある日、ある行動に出る。 ■ONEPOINT REVIEW■ 軽妙で品が良くてさわやか。さらに軽いユーモアも随所にからませてくる。たとえば娘が恋の顛末を赤裸々な文章にしたと聞いて身構える母だが、読んでみるとその文才におどろき、出版も悪くないなと。また、祖母だけにと渡したはずのUSBメモリがいつの間にか母の手にわたってゆくその様子も笑いを誘う。そしてそして、若いヨハンネの人生にはまだまだ何があるかわかりませんよというオチが、これまたいとおかし。 (NORIKO YAMASHITA) 2025年9月2日 記 監督/脚本:ダーグ・ヨハン・ハウゲルード 出演:エラ・オーヴァービー/セロメ・エムネトゥ/アネ・ダール・トルプ/アンネ・マリット・ヤコブセン 2024年ノルウェー(110分) 英題:DREAMS(SEX LOVE) 配給:ビターズ・エンド ©Motlys |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年9月5日(金)から日比谷・TOHOシネマズ シャンテほか全国公開 |
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■1970、80年代にアート系シネマを牽引したイタリア映画の巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督。彼の作品のなかでもとりわけセンセーショナルな話題に包まれ世界中が注目した作品、『ラストタンゴ・イン・パリ』の撮影にまつわるセクシャル・ハラスメントの話だ。〝被害〟を受けその事実を告発しつづけたのは、この映画でスターダム入りしたマリア・シュナイダーだが、当時の映画業界やマスコミに彼女の声が届くことはなかった。終生悩まされたその屈辱が、50年という時を経て映画になった。原作を著したのは彼女の従姉妹にあたるヴァネッサ・シュナイダー。監督は本作が長編2作目のジェシカ・パル―。マリア役は『あのこと』のアナマリア・ヴァルトロメイ。そしてマーロン・ブランド役にマット・ディロン。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年9月5日(金)からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開 |
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■戦後長崎からイギリスに移住した母を小説の題材にしたいと考え、彼女のもとを訪れる作家志望の娘。口を閉ざしてきた母は重い口を開きはじめるが、話を聞くうちに娘は妙な違和感を覚える。自身も幼い頃長崎からイギリスに移住したノーベル賞作家カズオ・イシグロが、英国の王立文学協会賞を受賞した長編デビュー作を、『ある男』の石川慶監督で映画化。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年9月5日(金)から 渋谷ホワイトシネクイント/ヒューマントラストシネマ有楽町/新宿シネマカリテほか全国公開 |
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■同じ学校に通う10カ月違いの姉妹セプテンバーとジュライ。姉のセプテンバーはいじめられがちな妹を守るために暴力をふるうこともいとわない。そんなある日、ジュライが問題を起こす。監督と脚本は女優として活躍し、これが長編監督第1作となるアリアン・ラべド。『女王陛下のお気に入り』や『哀れなるものたち』で知られるヨンゴス・ランテモス監督は公私のパートナーで、ギリシャ映画の新しい波をともに牽引する。
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年8月22日(金)から新宿ピカデリー/Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほか全国順次公開 |
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■ナポリの海で取り上げられた美しい女の赤ん坊は「パルテノペ」と名づけられ、裕福な家の子女として人生をスタートさせる。『グレート・ビューティー/追憶のローマ』や『LORO(ローロ) 欲望のイタリア』などで、政治家やローマの街にスポットを当て描いてきたイタリアの巨匠パオロ・ソレンティーノ監督が今回取り上げたのは、ひとりの女性の波乱に満ちた生き方。若き日を新星セレステ・ダッラ・ポルタ、晩年をステファニア・サンドレッリが演じている。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年8月8日(金)から新宿武蔵野館ほか全国公開 |
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■ふつうに穏やかに暮らす一家の夫がある日、忽然とすがたを消す。まもなく妻と娘も連行されて尋問を受け、ふたりが家に返されたあとも夫は戻ってこなかった。軍事政権下のブラジルを舞台に、実在の事件を描いた政治サスペンス。一家と旧知の仲という『セントラル・ステーション』のウォルター・サレス監督は、息子が母の視点で書いた原作を映画化。アカデミー賞国際長編映画賞を受賞。また妻役を演じたフェルナンダ・トーレスも同賞候補のほかゴールデングローブ賞を受賞。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年8月1日(金)から YEBISU GARDEN CINEMA/シネスイッチ銀座/アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開 |
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■都会に出て兄と暮らしながら働く若い女性ジーニア。ある日、自由奔放な生き方をしているアメーリアと出会い、大人の女性への憧れを募らせる。ファシズムが台頭する1930~40年代のイタリア社会を背景に、多感な少女の心の揺れを描いた青春作品。イタリアの栄誉ある文学賞ストレーガ賞を受賞したパヴェ―ゼの代表作を、新進のラウラ・ルケッティ監督で映画化。ヴァンサン・カッセルとモニカ・ベルッチの娘で売り出し中のサラブレッド、ディーヴァ・カッセルがアメーリア役で注目。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年8月1日(金)から 新宿ピカデリー/ヒューマントラストシネマ有楽町/ ヒューマントラストシネマ渋谷/シネ・リーブル池袋ほか全国公開 |
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■スペイン・バルセロナから新天地、米国への移住の夢がかない、ニューヨークの空港に降り立ちホッと一息の男女カップル。ところが空港で足止めを喰らい、厳しい入国審査が始まる。各国のインディペンデント系映画祭で注目され、一躍浮上したのはベネズエラ出身の新人監督アレハンドロ・ロハスとフアン・セバスチャン・バスケス。ロハス監督がスペインに移住した際に実際に経験したことが作品のベースになっているという。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年6月20日(金)からBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下/新宿武蔵野館ほか全国順次公開 |
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■密かに付き合っている若い男女。男性には周囲から認知されている遠距離恋愛の恋人がいるが、彼女に別れを告げに行く道中、大きな事故に巻き込まれる。残されたふたりの女性。そのうち、秘密を抱え込むこととなった女性のやり場のない思いを描いたドラマ。監督と脚本は本作が長編3作目、本邦初登場のアイスランドの新鋭ルーナ・ルーナソン。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年6月20日(金)から新宿ピカデリーほか全国公開 |
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■末期がんで闘病中の父と、家の大黒柱として働きづめの母。そんな両親のもと、小学校に通うひとりっ子の少女は思春期を迎え、ときには危ない目にも遭いながら多感な日々を過ごす。長編デビュー作『PLAN 75』がカンヌで注目された早川千絵監督の長編第2作。本作も同映画祭のコンペティション部門に正式出品され、カンヌの常連になりつつある。11歳の主人公を等身大に演じた鈴木唯の自然な演技にも着目。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年6月6日(金)から全国東宝系で公開 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年5月30日(金)から新宿ピカデリー/TOHOシネマズ シャンテほか全国公開 |
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■パリからやってくる娘と孫を心待ちにする田舎暮らしの高齢の母。だが母を毛嫌いする娘の態度は硬く、おまけに母がふるまった料理がもとで娘は救急搬送され、わだかまりはいっそう深くなる。ミステリアスな作品を得意とするフランソワ・オゾン監督の新作は、他言無用な過去を抱える母親とその娘との確執を軸にしたサスペンス・タッチの人間ドラマ。『母の身終い』のエレーヌ・ヴァンサンらオゾン作品でもおなじみのフランスを代表する俳優たちによる演技のアンサンブルも見どころ。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年5月16日(金)から 新宿ピカデリー/ヒューマントラストシネマ有楽町/渋谷ホワイト シネクイントほか全国公開 |
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■20世紀初頭の北欧デンマーク。お針子のわずかな賃金で生きる若い女性が、貧しさに押しつぶされそうになりながら紆余曲折の末に事件に巻き込まれていくゴシックロマン風ミステリー。スウェーデン出身、ポーランドで映画を学んだマグヌス・フォン・ホーン監督の長編3作目で、主演はデンマーク出身、個性際立つヴィクトーリア・カーメン・ソネ。共演は同国のベテラン、トリ―ネ・デュアホルム。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年5月9日(金)から新宿ピカデリーほか全国公開 |
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■酒と男とドラッグに溺れる日々を送るメキシコ駐在の米国人男性。ある日、ひとりの青年に一目ぼれして恋の沼にはまってゆく。ビート詩人の代表格で、『ジャンキー』や『裸のランチ』の作家として知られるウィリアム・S・バロウズの未完の自伝小説「クィア」を、『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督が映画化。バロウズを思わせる主人公を演じるのは007でおなじみダニエル・クレイグ。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年5月2日(金)から新宿ピカデリー/シネスイッチ銀座ほか全国公開 |
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■身内や周囲に内緒でソープ嬢として働く女性のもとに母から電話があり、一週間限定で祖母の介護をしてほしいと懇願される。かくして彼女は、日中は介護、夜は男たち相手に性サービスという二重生活を送ることに…。つい先ごろ公開された『安楽死のススメ』で注目を集めた岡崎育之助監督/脚本の劇場公開第2弾。注目株の中尾有伽が祖母役の研ナオコと共演。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年4月26日(土)から渋谷・ユーロスペース/下高井戸シネマほか全国公開 |
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■アルゼンチンの田舎町トレンケ・ラウケンである日、植物採取のために長期滞在していた植物学者の女性がすがたを消す。遠方から恋人がやってきて、彼女と行動していた男とともに探し始めるのだが…。ラウラ・シタレラ監督本邦初登場。監督第1作『オステンデ』(2011年)とともに、ラウラというひとりの女性が異なる場所で異なる人生を送るというサーガ(大河ドラマ)の一環をなす作品だという。2023年の仏カイエ・デュ・シネマ誌ベストテン1位。 *本作のほかに「ラウラ・シタレラ監督特集 響きあう秘密」として、『オステンデ』『ドッグ・レディ』『詩人たちはフアナ・ビニョッシに会いに行く』の未公開3作品が同時上映される。 ■SYNOPSIS■ ラウラ(ラウラ・パレーデス)と音信不通となり急遽、首都ブエノスアイレスからやってきた恋人のラファエルは、トレンケ・ラウケン滞在中のラウラの運転手役だったエセキエルとともに捜索をはじめる。じつはエセキエルはラファエルが想像する以上にラウラから信頼されていて、彼女が発見したあるミステリアスな事案を共有していた。そしてその謎解きをするために多くの時間をともに過ごすなか、特別な感情を彼女に抱くようになっていた。 ■ONEPOINT REVIEW■ ラウラは植物採取に夢中なだけではなかった。図書館通いをするうちに秘密の往復書簡を見つけてエセキエルと秘密を分かち合い、彼がその関係に有頂天になっているかと思うと、いつの間にかそこをするりとすり抜けて、ほかに興味が移ってゆく。パート1、2合わせて4時間超えの長丁場ながら、奇想天外な話も含めてプロットが面白く、とくに後半は畳みかけるような展開で目が離せない。 (NORIKO YAMASHITA)2025年4月21日 記 監督/共同脚本:ラウラ・シタレラ 共同脚本:ラウラ・パレーデス 出演(パート1):ラウラ・パレーデス/エセキエル・ピエリ/ラファエル・スプレゲルブル/セシリア・ライネロ 出演(パート2): ラウラ・パレーデス/エセキエル・ピエリ/フリアナ・ムラス/エリサ・カリカホ/ベロニカ・ジナス 2022年アルゼンチン=ドイツ(PART1:128分)(PART2 :132分) 原題:TRENQUE LAUQUEN 配給:トーデスフィルム/ユーロスペース 公式サイト:trenquelauquen.eurospace.co.jp |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年4月25日(金)から渋谷ホワイト・シネクイントほか全国公開 |
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■田舎町に暮らす少年ふたりが8歳だったあの夏、彼らの身になにが起きたのか。野球チームのコーチから常習的に性的虐待を受け、その後の人生が微妙におかしくなっていくふたりの青年を描いた人間ドラマ。近年再評価されているグレッグ・アラキ監督の8作目となる2004年作品で、20年のときを経て日本ではじめて劇場公開。人気俳優のジョセフ・ゴードン=レヴィットと、アカデミー賞をにぎわせた『ブルータリスト』の監督としても注目されるブラディ・コーベット、若き日のふたりが共演しているのも見どころ。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年4月11日(金)から日比谷・TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開 |
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■米ニューヨークに実在する「シンシン刑務所」を舞台に、そこで行われている演劇による更生プログラムにフォーカスし、さまざまな人間模様を描いたヒューマンドラマ。アカデミー賞主演男優賞にノミネートされた主役のコールマン・ドミンゴを除いてはほとんどがシンシンでの演劇経験者たちで、その点でも話題にのぼった作品。ドミンゴが演じた実在の主人公ウィットフィールドによる原案がもとになっている。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年4月4日(金)からヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開 |
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■病におかされて余命少ない少女と、その現実を受け入れられず敢えて娘から遠ざかる母。そこに死を告げる鳥がやってきて…。だれにも必ずおとずれる死との向き合いを、ファンタジックに描いた人間ドラマ。新しい才能の発掘に余念のない映画会社A24が送り出したのは、クロアチア出身の新星ダイナ・O・プスィッチ監督。これが長編デビュー作となる。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年3月28日(金)から 日比谷・TOHOシネマズシャンテ/新宿武蔵野館/渋谷・ユーロスペースほか全国公開 |
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■生前から内外で注目され、近年いっそう評価が高まっているフォトグラファーの深瀬昌久。代表作「鴉」ほかで知られる彼の鬼気迫る仕事ぶりと破滅的な生きざま、そして最愛の女性とのかけがえのない愛にフォーカスした人間ドラマ。監督は英マンチェスター出身、ミュージシャンとして出発し、『イングランド・イズ・マイン モリッシー、はじまりの物語』の監督として知られるマーク・ギルで、音楽へのこだわりが感じられる作品になっている。そして監督の頭には彼しかなかったという浅野忠信が深瀬を演じ、瀧内公美との共演も見どころ。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年3月28日(金)から新宿ピカデリーほか全国公開 |
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■『真夜中のピアニスト』や『リード・マイ・リップス』などの名匠にして、奇抜なアイデアも多々持ち合わせているフランスの監督ジャック・オーディアール。彼が今回挑戦したのは、悪徳の限りを尽くして巨万の富を築いた麻薬王が、女性への性の移行を願い実行してゆく話。しかもミュージカル仕立て! トランスジェンダーの女優カルラ・ソフィア・ガスコンが麻薬王を演じ、カンヌ映画祭では彼女をはじめ主要女性キャスト4人全員が女優賞を受賞。またゾーイ・サルダナがアカデミー賞助演女優賞に輝いている。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年3月20日(木・祝)から全国公開 |
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■裏社会で暗躍する男たちに目をつけられ、罠にかけられて自滅してゆく市役所勤務の主人公。生活保護を不正受給する者や生活保護ビジネスを企む者など、社会の善意を逆手にとる輩を繰り出し、第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した染井為人の出世作を映画化。注目やまない河合優実が北村匠と共演。監督は『嗤う蟲』ほか多作な城定秀夫。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年3月20日(木・祝)から日比谷・TOHOシネマズ シャンテほか全国公開 |
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■ローマ教皇(法王)が急逝。急遽、教皇選挙(コンクラーベ)が行われるも本命候補がおらず選挙は迷走してゆく。原作は『エニグマ』や『ゴーストライター』など映画化作品も多い英国人作家ロバート・ハリス。『裏切りのサーカス』などの脚本家ピーター・ストローハンがことしのアカデミー賞脚色賞を受賞している。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年3月14日(金)から新宿ピカデリーほか全国で公開 |
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■大学の演劇サークルで出会いつき合い始めた男女の、紆余曲折のその後の10年を描いた青春物語。早稲田大学を舞台にした柚木麻子の小説「早稲女、女、男」を、『風たちの午後』や『ストロベリーショートケイクス』『無伴奏』などの秀作を送り出してきた矢崎仁司監督で映画化。主演は橋本愛と中川大志。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年2月28日(金)から全国公開 |
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■男たちを相手にストリップダンサーとして生きるロシア系アメリカ人女性アノーラはある日、ロシアの怪しげな財閥のバカ息子に見初められ玉の輿に乗りかかる…。『タンジェリン』などインディーズ寄りの作家として注目されてきたショーン・ベイカー監督の新作。昨年のカンヌ映画祭で最高賞のパルムドールを受賞。 |
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2025年2月28日(金)から全国公開 |
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■60余年前、ひとりの青年がニューヨークにやってくる。無名の彼はその後〝フォークのプリンス〟として頭角を現し、地元米国および世界中の音楽シーンを席巻するも4年後、ニューポート・フォークフェスティバルでみずから殻を破り新たな旅立ちをしてゆく。ミュージシャンとして初めてノーベル文学賞を受賞した伝説のひとボブ・ディランの若き日を、人気のティモシー・シャラメ主演で描いた実話物語。監督はプロデューサーとしても活躍するジェイムズ・マンゴールド。『沈黙 -サイレンス-』などの大ベテラン、ジェイ・コックスとの共同脚本。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年2月14日(金)から日比谷・TOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開 |
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■要職を目前に理不尽な仕事を負わされて葛藤する一家の主と、夫の昇進を喜ぶ妻。そして親世代とはまったく考え方のちがうふたりの娘。ある事件をきかっけに反政府デモが国を揺るがすなか、主が国から貸与された護身用銃が消えて家族間の疑心暗鬼と対立が激しくなってゆく。イラン政府を批判して有罪判決を受けているというモハマド・ラスロフ監督、本作でカンヌの審査員特別賞を受賞。 |
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2025年1月31日(金)からヒューマントラストシネマ有楽町ほか公開 |
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■大都会のスラムで息を殺してひっそりと生きる、血のつながらない〝兄弟〟。身分証明書の発行にボランティアの女性が尽力するなか事件は起きる。身分を保証されないひとたちが数十万人いるというマレーシアの現実を描いた人間ドラマ。『ミス・アンディ』などプロデューサーとして社会派映画を送り出してきたジン・オンによる監督第一作。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2025年1月17日(金)からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開 |
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■護岸の是非を問う環境問題に揺れるタイの港町で、問題提起のインスタレーションを制作するためにやってきた女性アーティストと、画廊で働く地元女性が出会い惹かれ合うが…。愛するひとに出会いながら、道徳や宗教など社会的規範に縛られ苦しむひとりの女性を、地元タイのパティパン・ブンタリク監督が書き下ろし、スタイリッシュな映像で撮った長編第1作。 |
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2025年1月17日(金)からテアトル新宿ほか全国公開 |
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■妻に先立たれ、やがて自分にも訪れるその時を意識しながら、慎ましく清廉に生きるフランス文学者の元大学教授。だが季節がうつろうにつれて、愛妻家でも人格者でもなかったのかと思わせる実像が微かに見え隠れする。原作は25年前、現在90歳の筒井康隆が老境に入ったころに書いた作品。途中、敵の襲来という悪夢が全体の穏やかなトーンを切り裂く。監督は『桐島、部活やめるってよ』や『紙の月』の吉田大八。 |
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2025年1月17日(金)からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開 |
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■まだ何者でもなかった青年が、悪名高くもカリスマ性のあるひとりの弁護士と出会い変貌してゆく。ドナルド・トランプをつくったとされる男と、彼から影響を受け成り上がっていくトランプの様子を赤裸々に描いた人間ドラマ。監督は『ボーダー 二つの世界』で独特の世界観が強烈な印象を残したアリ・アッバシ。脚本はガブリエル・シャーマンのオリジナル。 |
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SHASHVI SHASHVI MAQ'VALI(BLACKBIRD BLACKBIRD BLACKBERRY) 2025年1月3日(金)からヒューマントラストシネマ有楽町ほかで公開 |
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■女性向け日用雑貨の店をいとなみながらマイペースに生きる中年の独身女性が、ある日、九死に一生を得たことから何かに目覚め、これまで触れてこなかった遅咲きの青春を、周囲にはこっそりと謳歌してゆく。地元ジョージアではフェミニズムの作家として知られるというタムタ・メラシュヴィリのベストセラー小説を、エレネ・ナヴェリアニ監督が映画化。長編3作目にして本邦初登場。 |
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| ロードショー ROADSHOW 2024 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年12月27日(金)から 新宿シネマカリテ/ヒューマントラストシネマ渋谷/アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開 |
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■ニューヨーク大学で映画を学ぶことしか頭にない映画オタクの青年が、高額な学費をねん出するために始めたバイト先のビデオ店で、店長ら個性的なメンバーと出会い、少しずつ視野を広げてゆく青春映画。監督と脚本はこれが長編映画デビュー作で、ジャーナリスト、批評家の顔も持つチャンドラー・レヴァック。主役はラッパーでもあるというアイザイア・レティネン。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年12月20日(金)からヒューマントラストシネマ有楽町/新宿武蔵野館ほか全国順次公開 |
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■麻薬、窃盗、殺人…治安の悪化による子どもたちへの悪影響が懸念されるメキシコ。なかでも最低レベルの学力に沈む小学校を舞台に、赴任してきたばかりの教師が学校の用意したカリキュラムを無視し、独自のスタイルで教室に変化をもたらせてゆく様子を、実話をもとに描いた群像劇。教師役は『コーダ あいのうた』のエウヘニオ・デルベス。 |
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2024年12月13日(金)から ヒューマントラストシネマ有楽町/新宿武蔵野館/シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開 |
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■ブータン国王が退位を表明。はじめての選挙が行われることになり、それを聞いた高僧が鉄砲を用意するよう弟子に伝える。『ブータン 山の教室』で注目されたパオ・チョニン・ドルジ監督が「民主主義」導入で起こる騒動を、ユーモラスに描いた人間ドラマ。 |
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2024年12月6日(金)から日比谷・TOHOシネマズシャンテほか全国公開 |
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■世界的ベストセラーで映画にもなった『ワンダー 君は太陽』の作者R.J.パラシオによるアナザーストーリーを、『ショコラ』や『オットーという男』のマーク・フォスター監督で映画化。周囲や学校になじめずに孤立する高校生の孫に、悲惨な体験のなか大戦を生き抜いた祖母が、少女時代に出会ったひとりの少年との秘められた思い出話を語り聞かせる。 |
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2024年11月29日(金)からシネスイッチ銀座/アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開 |
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■山間のちいさな村で障がいのある息子を育てる一方、山の上のホテルでアバンチュールを楽しむ女性が本気の恋に陥り、人生の岐路に立たされる人間ドラマ。脚本と監督は元ファッション・デザイナーで、クリストフ・オノレ監督との出会いが映画界転身のきっかけとなったというスイス出身のマキシム・ラッパズ。これが長編デビュー作。複雑な役柄の主人公を演じるのは監督ご指名のジャンヌ・バリバール。 |
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2024年11月22日(金)から新宿ピカデリーほか全国公開 |
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■脱税の悪徳実業家に苦しめられる実直で平凡な税務署員が、ひょんなことから天才詐欺師とその仲間たちと手を組み、脱税王に詐欺を仕掛けてゆく犯罪コメディ。韓国ドラマシリーズを『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督で映画版リメイク。共同脚本の岩下悠子とともにスリム化し独自の展開も盛り込んでいる。内野聖陽×岡田将生×小澤征悦をはじめ豪華共演。 |
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2024年11 月8 日(金)から 新宿ピカデリー/ヒューマントラストシネマ有楽町/ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開 |
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■ある日突然、人間とのハイブリッドな生き物「新生物」にひとが変異する病が世界中に蔓延。妻がその奇病にかかり災禍に巻き込まれてゆく夫と息子を、家族愛で描いたサスペンスタッチのサイエンスドラマ。監督は本邦初登場、本国フランスではすでに注目のトマ・カイエで、脚本はポリーヌ・ムニエのオリジナル脚本を今回共同で書き直している。人気俳優ロマン・デュリスが父親役、その息子を俳優イレーヌ・ジャコブの子としても注目のポール・キルシュが演じている。『アデル、ブルーは熱い色』のアデル・エグザルコプロスが捜索隊の役で共演。フランスで大ヒット。 |
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2024年10月25日(金)から全国公開 |
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■里見家の呪いを解くために戦うことを宿命づけられた八人の剣士たち。人気戯作作家・曲亭馬琴(=滝沢馬琴)の新作をめぐり、創作の現場である江戸と、戯作の舞台となっている過去を交差させながら、人間ドラマとファンタジーの世界を交互に描いてゆく時代劇。原作は馬琴の「南総里見八犬伝」をモチーフに再構築された山田風太郎の「八犬伝」(1983年)。馬琴とその親友、葛飾北斎を役所広司と内野聖陽が演じ、寺島しのぶ、磯村勇斗、黒木華と役者がそろった。 |
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2024年10月19日(土)からシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開 |
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■僻地の集落で映画の野外上映会を開き、あるいは海賊版ポルノを密かに売って日々の糧を得ている父と娘。ロシア南西部の辺境の地コーカサスを、古びたキャンピングカーで旅する親子の心の機微を、ドキュメンタリー作家のポヴォロツキー監督が撮った初の劇映画。軍事侵攻の影響もあってロシア映画が世界に届きにくくなっているなか、カンヌで注目された数少ない1作。映画学校で監督術と演技を学んだルキャノヴァの初出演、初主演作。 ■SYNOPSIS■ 初潮というものを迎えたようだが相談する相手もいない。少女(マリア・ルキャノヴァ)が小川からキャンピングカーにもどると中から女が出てきて、察したのか生理用品をわたして去っていった。少女と父(ジェラ・チタヴァ)は15年もこんな生活を送っている。海に行きたいとつぶやく娘。南から北に向かっているようだが行くあてはあるのか。本を売っている男から集落の情報を仕入れる父親。カフカはないの?と聞く娘。本を読むこと、ポラロイド写真を撮ること、そしておしゃれは限られた娯楽であり友だち。ある日、小さな集落に立ち寄って野外上映会を開くと、良からぬよそ者として目をつけられる。 ■ONEPOINT REVIEW■ ふたりに重くのしかかっている心の傷。とりわけ重傷は父親のほうだろう。それにつき合わされて少女時代を過ごしてきた娘。海に行きたいという少女のつぶやきは何を意味する?父親がいつかは区切りをつけなくてはいけないこと、娘にとっては新たな出発になるのだろう。 (NORIKO YAMASHITA)2024年10月16日 記 監督/脚本:イリヤ・ポヴォロツキー 出演:マリア・ルキャノヴァ/ジェラ・チタヴァ /エルダル・サフィカノフ/クセニャ・クテポワ 2023年/ロシア(119分) 原題:BLAZH(GRACE) 配給:TWENTY FIRST CITY 配給協力:クレプスキュール フィルム 公式サイト:https://grace.twentyfirstcity.com/ |
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2024年10月11日(金)から全国公開 |
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■英国からドーバー海峡を渡り、ノルマンディー上陸作戦の式典にひとり臨む90歳。そのプチ冒険と、おなじ老人施設で余生を送る妻との深い絆を、実話をもとに描いたヒューマン・ドラマ。これを最後に引退宣言をしているマイケル・ケインと、本作が遺作となったグレンダ・ジャクソン。英国のふたりの名優の、長い俳優生活を締めくくる感慨深い作品になっている。監督は『理想の結婚』や『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』のオリヴァー・パーカー。 |
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2024年10月4日(金)から新宿武蔵野館ほか全国公開 |
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■突然現れた3人組のヘビメタ・カンフーマスターに刺激され、髪を伸ばしブラック・サバスとカンフーにはまる主人公。だが次に出会った正教会の老師にさらに衝撃を受け、修道僧の道を目指し始める。純粋がゆえに感化されやすい、ソ連監視下のエストニアの青年を描いたカンフー・コメディ。『ノベンバー』が強烈な印象を残した同国出身のライナル・サルネットによる本邦公開2作目。 |
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2024年9月27日(金)からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開 |
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■ネットでの転売を生業にしようと腰を据えはじめた男が、いつしか被害者を生み、バイオレンスの標的にされてゆくサスペンスタッチの人間ドラマ。フランスやベルギーなど海外との共同製作も多く海外での評価も定着している黒沢清監督が、今回は日本に腰を据え菅田将暉と初共働。ひと癖ある俳優陣が共演で名を連ねている。 |
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2024年9月20日(金)からシネスイッチ銀座/UPLINK吉祥寺ほか全国公開 |
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■19世紀から20世紀に筆をふるったフランス、ナビ派の画家ピエール・ボナール。生涯をともにした女性マルトとの平坦ではない私生活を描いた人間ドラマ。監督は『セラフィーヌの庭』のマルタン・プロヴォ。『セラフィーヌの庭』『ヴィオレット ある作家の肖像』でコンビを組んだマルク・アブデルヌールが共同で脚本を書いている。ボナール役はギヨーム・ブラック監督の『女っ気なし』『やさしい人』の強烈なキャラクターから一転した役づくりのヴァンサン・マケニュ、マルト役はセシル・ドゥ・フランス。 |
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2024年9月20日(金)からヒューマントラストシネマ有楽町/新宿シネマカリテほか全国順次公開 |
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■パリ郊外でクラシック音楽を学ぶアルジェリア移民の姉妹。パリの名門音楽院への編入を契機に、指揮者希望に進路変更したことから起こる波紋と立ちふさがる壁。困難のなかオーケストラ結成を夢見る少女たちを描いた実話物語。監督は女性映画人のグループ「フランス映画女性サークル」を率いる『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』のマリー=カスティーユ・マンシヨン=シャール。モデルとなった音楽家姉妹が全面的に協力している。 |
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2024年9月14日(土)から渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開 |
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■休職中だった新聞記者の女性が、職場復帰するなかで仕事に対する新たなやり甲斐を見出し、同居中の同性パートナーとの絆も再確認してゆく静かな静かなスロームービー。ノルウェー出身のエンブレム監督の生まれ故郷、港町オーレスンを舞台に、ブルーグレーの町並みや白夜の夏の夜が絵画のように美しいのも特徴的な作品。 |
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2024年9月6日(金)からTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開 |
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■やさしい同棲相手に未練もなく、新しいパートナーに乗り換える主人公カナ。しかし心は満たされず、新しい関係も不安定になってゆく。言葉にならない不満と不安を抱えて生きる若い女性を描いたドラマ。主演は『あんのこと』ほか話題作が連なる売出し中の河合優実、監督は本作が長編第一作の山中瑤子。カンヌ映画祭国際映画批評家連盟賞を受賞。山中監督のデビュー中編『あみこ』を見たデビュー前の河合が、自分は役者になるのでいつかキャスティング候補にと声をかけたことが今回の協働につながったという。23歳の河合と27歳の山中、注目のフレッシュなシネアストたち。 |
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2024年8月23日(金)からBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開 |
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■インタビューやナレーション、音楽などを一切排除した独自のスタイルを貫き、高い評価を得てきた米ボストン出身の長老ドキュメンタリー作家フレデリック・ワイズマン。『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』や『ボストン市庁』につづきまな板に乗ったのは、美食家羨望の三つ星レストラン「トロワグロ」。緑に囲まれた田園地帯のレストランとその厨房、隣接のホテル、周辺の農家やワイナリーにも潜入してトロワグロを丸裸にする。 |
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2024年8月16日(金)から新宿武蔵野館/シネスイッチ銀座/シネ・リーブル池袋ほか全国公開 |
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■独裁政権に抵抗し警察に追われる料理人兄弟が、たどり着いた港町で祖国の天才画家サルバドール・ダリの狂信的信奉者でレストラン・オーナーの男と出会い、騒動に巻き込まれてゆくお料理コメディ。有名レストラン「エル・ブリ」を追ったTVドキュメンタリー・シリーズ「エル・ブリ:夢の物語」のダビド・プジョル監督が、同レストランの天才シェフ、フェラン・アドリアをモデルに、美食家だったダリと組み合わせて描いた〝空想〟〝妄想〟ドラマ。ちなみにプジョル監督はダリのドキュメンタリーも手がけている。 ■SYNOPSIS■ 1974年、スペイン・バルセロナ。フランコ将軍の独裁政権に抵抗して騒乱を起こした料理人のアルベルト(ポル・ロペス)と、シェフの腕前を持つ兄のフェルナンド(イバン・マサゲ)らは、海辺の町カダケスへとたどり着く。そこは海産物が美味しい、美食で有名な天才画家ダリの別荘がある町で、友だちのつてでダリの狂信的信者ジュールズ(ジョゼ・ガルシア)が経営するレストラン「シュルレアル」で働くことに。だがジュールズの熱烈な歓迎ぶりにも関わらず、ダリは一向に来店の気配を見せなかった。一方、前任者に代わりシェフとなったフェルナンドは調理場を磨き上げ、あっと驚くような料理をつぎつぎ発案していった。 ■ONEPOINT REVIEW■ まったくのつくりごとなのに、どこかリアル感が漂うのは、プジョル監督がフェラン・アドリアとサルバドール・ダリ両者のドキュメンタリーを手がけ、ふたりのことを知りつくしているからだろうか。舞台となっているのは実際にダリの別荘があったスペイン・カタルーニャの漁村カダケス。そこの露店で供されるエビや貝類を鉄板で焼いただけの素朴な料理、これがまたフェラン・アドリアの代名詞となった泡の料理とは対照的だが食欲を誘う。 (NORIKO YAMASHITA) 2024年8月14日 記 監督/脚本:ダビド・プジョル 出演:ジョゼ・ガルシア/イバン・マサゲ/クララ・ポンソ/ポル・ロペス 2023年スペイン(115分) 原題:ESPERANDO A DALÍ(WAITING FOR DALI) 配給:ファインフィルムズ=コムストックグループ 公式サイト:https://dali-restaurant.com/ |
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2024年8月16日(金)からヒューマントラストシネマ有楽町/新宿武蔵野館/ YEBISU GARDEN CINEMAほかで全国公開 |
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■ナチス・ドイツ占領下の第二次大戦末期のデンマーク。難民と化した多数のドイツ人を押し付けられた大学学長一家が、人道的心情と敵国に対する国民感情のはざまに立たされ、家族間の分断にも追い込まれてゆく人間ドラマ。監督と脚本は『バーバラと心の巨人』以来2度目の長編となる地元デンマーク出身のアンダース・ウォルター。オーディションで選ばれたラーセン少年が、右にも左にも傾きかねない不安定な子どもの役を演じている。 ■SYNOPSIS■ 1945年、第二次大戦末期のデンマーク。ナチス・ドイツ占領下ながらヤコブが学長を務めるリュスリンゲ市民大学には穏やかな空気が流れていたが、敗戦濃厚なドイツ軍から難民の受け入れを強制されて一転する。200人と聞かされていた難民の数は実際には500人を超え、明け渡した体育館はたちまちカオス状態に。しかもその多くが老人と子どもで、劣悪な環境から発生した感染症ジフテリアによって死者もふえてゆく。食べ物を分け与えるヤコブの妻リス。ヤコブも薬剤探しに奔走するが周囲からは売国奴扱いされ、息子のセアンも卑劣ないじめを受ける。 ■ONEPOINT REVIEW■ 一方的に侵攻してやりたい放題のナチス・ドイツに対するデンマーク市民の怒りと憎しみは、どれほどのものだったか。そこからようやく解放されようというときの話だ。妻リスの慈愛も、感染症を止めようとするヤコブの姿も誤解され、レジスタンスで一枚岩となっている人々には売国奴に映ってしまう。窮地に追い込まれる一家を最後に救うのは、両親の子どもたちに対する確固たる愛情だろうか。 (NORIKO YAMASHITA) 2024年8月14日 記 監督/脚本:アンダース・ウォルター 出演:ピルー・アスベック/ラッセ・ピーター・ラーセン/カトリーヌ・グライス=ローゼンタール 2023年デンマーク(101分) 英題:BEFORE 配給:スターキャット 公式サイト:https://cinema.starcat.co.jp/bokuno/ © 2023 NORDISK FILM PRODUCTION A/S |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年8月9日(金)から日比谷・TOHOシネマズ シャンテほか全国公開 |
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- F COMME FILM - SND - FRANCE 2 CINÉMA- ARTÉMIS PRODUCTIONS |
■クラシック音楽の垣根を越えて世界中で愛されてきたモーリス・ラヴェル作曲のバレエ音楽「ボレロ」。その制作秘話とラヴェルのミステリアスな私生活に迫る音楽映画。監督は『夜明けの祈り』のアンヌ・フォンテーヌ。主演は10年前『黒いスーツを着た男』でアラン・ドロンの再来ともてはやされたラファエル・ペルソナ。共演はドリヤ・ティエリ、ジャンヌ・バリバール、エマニュエル・ドゥヴォス、ヴァンサン・ペレーズ、そしてアレクサンドル・タローという顔ぶれ。 ■SYNOPSIS■ 若手アーティストの登竜門ローマ賞の落選をくり返す作曲家モーリス・ラヴェル(ラファエル・ペルソナ)。だがやがてその才能は認められ一目置かれる存在となる。そんなある日、バレエダンサーで振付師のイダ・ルビンシュタイン(ジャンヌ・バリバール)から、新作のための曲を書いてほしいと依頼される。既存曲の編曲でお茶を濁そうとするラヴェルだったが、米国ツアー中も一向に筆が進まず帰国。すると、曲はもうすぐ完成するとイルダが吹聴してると、友人のミシア(ドリヤ・ティリエ)から聞かされ当惑する。ミシアは富豪と結婚しているサロンの花で、ラヴェルとは微妙で不思議な関係を築いていた。ある日、家政婦のルヴロ夫人からヒントを得てついに曲が完成。しかし斬新な作品につけられたイダの振り付けは、到底ラヴェルが受け入れられるものではなかった。 ■ONEPOINT REVIEW■ 音楽ファンにサプライズがふたつ。ひとつはフランスのピアニスト、アレクサンドル・タローが、ラヴェルの作品に難癖をつける小憎らしい音楽評論家ピエール・ラロを演じていること。演技者としてはミヒャエル・ハネケの『愛、アムール』につづいて2度目となり、加えてここではサントラの数曲を演奏し、ラヴェルの手の役も数カ所(約20パーセントだそうだ)担っている。もうひとつは「ボレロ」誕生の舞台となった家(いまはラヴェル博物館)で撮影していること。そしてモーリス・ベジャール振り付け以前の〝初演〟ボレロを、イダを演じたジャンヌ・バリバールみずから踊るのも見どころだ。 (NORIKO YAMASHITA)2024年8月9日 記 監督/共同脚本:アンヌ・フォンテーヌ 共同脚本:クレール・バルレ/ジャック・フィエスキ 音楽:ブリュノ・クーレ 出演:ラファエル・ペルソナ/ドリヤ・ティリエ/ジャンヌ・バリバール/エマニュエル・ドゥヴォス/ヴァンサン・ペレーズ/アレクサンドル・タロー 2024年フランス(121分) 原題:BOLERO 配給:ギャガ 公式サイト:https://gaga.ne.jp/bolero |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年8月9日(金)からBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開 |
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■1978年にイタリアで実際に起きたアルド・モーロ元首相誘拐事件。2003年発表の『夜よ、こんにちは』ではテロリストの視点から描き問題提起したマルコ・ベロッキオ監督が、おなじテーマを多角的なべつの視点で描き直した340分の大作作品。時の政治家やローマ教皇、モーロの妻、モーロ自身、そしてふたたびテロリスト集団にも目を向けながら、当時の政治状況やそれぞれの心情、事件の真相に迫ってゆく。前後編の2回に分けて劇場公開。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年8月2日(金)からシネマート新宿ほか全国公開 |
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- LA COMPAGNIE CINEMATOGRAPHIQUE - FRANCE 2 CINEMA - LES FILMS DU MONSIEU |
■長年、子どもたちへの性的虐待を放置されてきた小児性愛の作家、ガブリエル・マツネフ。14歳で彼と出会い翻弄された被害者ヴァネッサ・スプリンゴラが著し、地元フランスで大きな反響を呼んた告発本の映画化。監督は『マイ・エンジェル』のヴァネッサ・フィロ。主演はオーディションで選ばれたキム・イジュラン、30年後の主人公を『天使が見た夢』のエロディ・ブシェーズが演じている。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年7月26日(金)から新宿ピカデリー/シネスイッチ銀座ほか全国公開 |
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■家族をホロコーストで失い、南米の地にひとり寂しく生きる老人。隣接する一軒家にヒトラーそっくりの男が越してきたことから起こる騒動と、頑固な老人ふたりのやり取りをユーモラスに描いた人間ドラマ。監督はロシア生まれイスラエル育ちのレオン・プルドフスキー。スコットランド出身のデヴィッド・ヘイマンと、ドイツ人俳優ウド・キアというベテランふたりが共演。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年7月26日(金)から新宿シネマカリテほか全国順次公開 |
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■シュールでブラックな空想を抱きながら、単調な日々をやり過ごしているひとり暮らしの事務職の女性。ある日、中途採用の男性が職場にやって来たことから、代わり映えのしなかった日常が少しずつ動きはじめる。監督は米出身で本邦初登場の新鋭レイチェル・ランバート。そして、ハリウッド作品『スター・ウォーズ』シリーズのレイ役で名を上げた英国俳優デイジー・リドリーが主人公を演じ、プロデューサーとしても一角を担っている。 ■SYNOPSIS■ 米オレゴン州、人口1万人ほどのちいさな港町アストリア。従業員10人足らずのオフィスで事務職を務めるフラン(デイジー・リドリー)の日常は規則正しく単調だ。夜の10時台にはベッドに入り、朝は簡単な食事をとって職場に向かう。人づきあいが苦手なのか同僚たちのたわいのない会話に入ることもなく、ときには超現実的な空想が現実世界と交差する。ある日、ベテラン女性職員が定年退職することになり、代わりにロバート(デイヴ・メルヘジ)という男性が中途採用されるが、フランは彼のことが気になるのだった。 ■ONEPOINT REVIEW■ 主人公のフランはなにがきっかけで殻に閉じこもるようになったのだろう。「SOMETIMES I THINK ABOUT DYING」の原題からわかるように心に抱えるのは闇、か。若い女性がオーナーの職場はそんな彼女の性格や生き方を丸ごと受け入れ、みんなの輪のなかに無理して入ろうとしない彼女のことを容認してくれていて、職場自体は居心地がよさそう。だが他人にはぜんぜん関心のなさそうなフランが、なぜか新たな同僚ロバートのことは気になって仕方がない。恋なのか、なんらかの共感なのか。そんな気持ちの変化によって、閉ざされていた心の扉が少しずつ開いてゆく。 (NORIKO YAMASHITA) 2024年7月24日 記 監督:レイチェル・ランバート 脚本:ケヴィン・アルメント/ステファニー・アベル・ホロウィッツ/ケイティ・ライト・ミード 出演:デイジー・リドリー/デイヴ・メルヘジ/パーヴェシュ・チーナ/マルシア・デボニス 2023年アメリカ(93分) 原題:SOMETIMES I THINK ABOUT DYING 配給:樂舎 公式サイト:sometimes-movie.jp |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年7月19日(金)からBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下/シネスイッチ銀座ほか全国順次公開 |
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■紀元前に独自の文化を築いたエトルリア人の墓を荒らし、日銭を稼ぐ墓泥棒たち。そのひとりでお宝探しの特殊能力を持つ男の遺物をめぐる真の思いと、失われた恋人を探し求める姿を想像力豊かに描いたドラマ。監督は『幸福なラザロ』ほかで独特の感性を見せ、イタリア映画界を牽引するアリーチェ・ロルヴァケル。主役は『ゴッズ・オウン・カントリー』『帰らない日曜日』の英国俳優ジョシュ・オコナー。共演はベテランのイザベラ・ロッセリーニほか。 ■SYNOPSIS■ ムショ帰りの英国人アーサー(ジョシュ・オコナー)が列車に乗って向かうのは、最愛の女性の母親フローラ(イザベラ・ロッセリーニ)が暮らす田舎町。だが愛するひとの所在はわからないままで、幻のような存在をひたすら探し求めるしかない。一方、彼の帰還を手ぐすね引いて待っていたのは墓泥棒という闇の〝仕事〟で結束する仲間たち。アーサーは地中に眠る埋葬品を探し当てる特殊能力を備えていて、彼なしではお宝さがしもままならないのだ。ある日、みんなで海岸で戯れていたときのこと、アーサーのアンテナがなにかをキャッチする。そして掘っていくとそこには世にも美しい女神像が佇んでいた。 ■ONEPOINT REVIEW■ ときどき現れては消える若い女性。彼女はこの世のひとか、あるいはあの世のお方なのか。それによってエンディングの意味も大きく変わってくるように思える。アーサーは骨董品で一獲千金を狙うのではなく、考古学的な興味やその美しさに惹かれる男であり、幻みたいな女性を探しつづける男。古代の埋葬品がザックザクのイタリア・トスカーナを舞台にした、ロマンチックな男の物語だった。 (NORIKO YAMASHITA) 2024年7月19日 記 監督/脚本:アリーチェ・ロルヴァケル 出演:ジョシュ・オコナー/イザベラ・ロッセリーニ/アルバ・ロルヴァケル/カロル・ドゥアルテ/ヴィンチェンツォ・ネモラート 2023年イタリア=フランス(131分) 原題:LA CHIMERA 配給:ビターズ・エンド 公式サイト:www.bitters.co.jp/hakadorobou 公式X:https://twitter.com/BittersEnd_inc |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年7月12日(金)からTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開 |
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■13歳の少年と36歳の女性との不倫が世間を騒がせてから20数年後、〝事件〟が映画化されることになり、いまは結婚しているふたりのもとを、主演女優が役づくりのために訪れる…。1996年にアメリカで実際にあった「メイ・ディセンバー事件」をベースに、実話から少し離れて、当事者たちの内面を描いた人間ドラマ。監督は『アイム・ノット・ゼア』『キャロル』のトッド・ヘインズ。映画業界でキャスティング・スタッフとして働き、夫とともにショート・フィルムの脚本や監督も務めてきたサミー・バーチの書下ろし脚本。ナタリー・ポートマン、ジュリアン・ムーア、そして新星のチャールズ・メルトンが共演している。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年7月12日(金)から新宿武蔵野館ほか全国順次公開 |
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■1900年ごろからのオーストリア・アルプスを舞台に、養子としてもらわれてきた孤児の少年のその後の生涯を描いた人間ドラマ。ローベルト・ゼータ―ラーのベストセラー小説を『マーサの幸せレシピ』の共同プロデューサー、ウルリッヒ・リマ―が脚本化し、『アンネの日記』(2016年)のハンス・シュタイン監督で映画化した。主役のアンドレアスは、少年期、青年期、老年期を3人の俳優で演じている。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年6月28日(金)から ヒューマントラストシネマ有楽町/新宿シネマカリテ/アップリンク吉祥寺/菊川・Strangerほか全国順次公開 |
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■小さなビルを舞台に、オーナーの女性と旧知の映画監督、その娘、そこで出会った女性らによる人間関係、恋模様をユーモラスにアイロニカルに描いたホン・サンス監督最新作。映画監督を演じるのは〝冬ソナ〟以来日本でもおなじみ、ホン・サンス作品にもたびたび登場するクォン・ヘヒョ。女性陣もサンス作品の常連が並んでいる。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年6月21日(金)から新宿武蔵野館/シネスイッチ銀座/アップリンク吉祥寺ほか全国公開 |
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AKSON STUDIO SP. |
■幸せの絶頂のさなかに恋人をナチスに殺され、抜け殻のようになったポーランド系ユダヤ人男性フィリップ。復讐をくり返す彼の前に、ひとりのドイツ人女性が現れて心をとらえる。原作はポーランド人作家レオポルド・ティルマンドが書いた発禁処分の自伝的小説。監督は『カティンの森』や『残像』などアンジェイ・ワイダ監督作品をプロデュースしてきたミハウ・クフィェチンスキ。 ■SYNOPSIS■ 1941年、ポーランド・ワルシャワ。フィリップ(エリック・クルム)はダンスのお披露目の舞台で、突然乱入してきたナチスの兵士たちに恋人サラと親族を殺される。2年後、ドイツ・フランクフルトの高級ホテルに、フランス人と偽りウェイターとして働くフィリップがいた。肉体を鍛え上げた彼は、戦場に行っている上級軍人の妻たちを誘惑しては屈折した復讐をくり返していたが、遊び半分で声をかけた若いドイツ人女性リザ(カロリーネ・ハルティヒ)に心惹かれてゆく。 ■ONEPOINT REVIEW■ セクシーな肉体を武器に、ナチスの妻たちをつぎつぎ誘惑しては復讐をくり返すフィリップは、ある日出会った若いドイツ人女性に心をうばわれてゆく。そもそも彼がつづけてきた復讐は、志というより自暴自棄の果ての行いだったのか。それとも敵味方関係なく愛の力は強大ということか。フィリップの身辺で悲劇がさらに重なり、捨て身となったこの男は大胆な行動に出て、サスペンス的吸引力で終盤を迎える。(NORIKO YAMASHITA) 2024年6月20日 記 監督/共同脚本:ミハウ・クフィェチンスキ 共同脚本:ミハル・マテキエヴィチ 原作:レオポルド・ティルマンド「Filip」 出演:エリック・クルム・ジュニア/ヴィクトール・ムーテレ/カロリーネ・ハルティヒ/ゾーイ・シュトラウプ/ジョゼフ・アルタムーラ/トム・ファン・ケセル/ガブリエル・ラープ/ロベルト・ヴィエツキーヴィッチ/サンドラ・ドルジマルスカ/ハンナ・スレジンスカ/マテウシュ・ジェジニチャク/フィリップ・ギンシュ 2022年ポーランド(124分) 原題:FILIP 配給:彩プロ 公式サイト:https://filip.ayapro.ne.jp/ |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年6月7日(金)から新宿武蔵野館/丸の内TOEI/池袋シネマ・ロサほか全国公開 |
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■学校にも通わず十代のころから生活のため母親に売春を強いられ、挙句の果てにクスリにも手を染めた若い女性。その壮絶な生きざまと再生、挫折を描いた人間ドラマ。『SR サイタマノラッパー』で注目されて以来多彩な作品を送り出してきた入江悠監督が、ちいさな新聞記事に引きつけられ自ら脚本を書いて映画化した。主演は2021年ブルーリボン賞新人賞受賞の河合優実、癖のある刑事役に佐藤二朗、そして記者役に稲垣吾郎。 ■SYNOPSIS■ 買春の客も売春の自分も覚醒剤で朦朧とするなか、あんは警察に逮捕されて多々羅(佐藤二朗)という刑事の取り調べを受ける。多々羅は得体の知れない男だったが、彼にすすめられるままに薬物更生の自助グループに出入りするようになり、そこで桐野(稲垣吾郎)という記者とも言葉を交わすようになる。ふたりともあんのことを気遣ってくれているように見えた。小学校もろくに通っていないあんにとって〝ふつう〟の就職は困難。しかし多々羅はあんが希望する介護の仕事を探してきてくれた。だが母と祖母と暮らす団地に久しぶりに帰ってみても、母親の虐待は相変わらずだった。 ■ONEPOINT REVIEW■ ゴミ屋敷と化した部屋で足の悪い祖母(広岡由里子)が一日中テレビを見ている。あんが介護職を希望したのは、自分のことをかばってくれる祖母の面倒を見たいから。一方娘への虐待がやまない母親の春海(河井青葉)は、不思議なことに娘のことをママと呼ぶ。彼女もまた親の愛情を得られないまま親になってしまった人間なのか。負の連鎖はいったいどこから始まっているのか。あんの痛ましい人生の背後にいくつもの同類の人生が垣間見られる。 (NORIKO YAMASHITA) 2024年6月6日 記 監督/脚本:入江悠 出演:河合優実/佐藤二朗/稲垣吾郎 河井青葉/広岡由里子/早見あかり 2024年日本(114分) 配給:キノフィルムズ 公式サイト:https://annokoto.jp/ ©2023『あんのこと』製作委員会 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年6月7日(金)から全国公開 |
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■絶縁状態にあった姉夫婦が急死し、そのひとり娘を勢いで引きとることになったひと見知りでひととの暮らしが大の苦手の女性。手探りの同居生活のなか、不器用に築かれてゆくふたりの絆を描いた人間ドラマ。ヤマシタトモコ原作のコミックを脚本化し実写映画化したのは、東京藝大大学院映像研究科修了の新鋭、瀬田なつき。ぶっきらぼうな叔母を新垣結衣が、その姪で明るく人懐っこい少女をテレビドラマやCMで売出し中の早瀬憩が演じている。 ■SYNOPSIS■ 中学の卒業式を間近に控えたある日、両親が目の前で交通事故に遭い、朝(早瀬憩)は突然みなしごになってしまう。通夜の席、親戚をたらい回しかと、親類たちの心無いひそひそ話が飛び交うなか、わたしが引き取ると名乗りを上げたのは、朝の母親の妹で、姉とは相容れず絶縁状態にあった槙生(新垣結衣)だった。ひととのコミュニケーションもひとと暮らすのも死ぬほど苦手な槇生は、親友と呼べる人間はいるものの、ほぼ一日家に閉じこもりで書き物の仕事をしているそんなひと。槇生の家にやって来た朝は、まず部屋の乱雑ぶりに驚くのだった。 ■ONEPOINT REVIEW■ 姉とはすべてが正反対で受け入れることができなかった槇生。だからと言ってその娘とも相性が悪いとは限らない。この子は妹が知らなかった姉のいい面をたくさん受けついでいるかもしれない。また朝が槇生の存在を知りながらとくに悪印象を持っていないのは、彼女の母が自分の妹の悪口を娘に言っていなかった証拠ではないか。槇生自身、未知の世界に一歩踏み出したことにより、みずから囲っていた殻がひとつ割れたようにも見える。 (NORIKO YAMASHITA) 2024年6月5日 記 監督/脚本:瀬田なつき 原作:ヤマシタトモコ「違国日記」(祥伝社FEEL COMICS) 出演:新垣結衣/早瀬憩 夏帆/小宮山莉渚/中村優子/伊礼姫奈/滝澤エリカ/染谷将太/銀粉蝶/瀬戸康史 2024年日本(139分) 配給:東京テアトル/ショウゲート 公式サイト:ikoku-movie.com Ⓒ2024 ヤマシタトモコ・祥伝社/「違国日記」製作委員会 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年5月31日(金)から新宿シネマカリテほか全国順次公開 |
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■ある日、見知らぬ島でめざめ、そのまま島で暮らすようになる若い女性。金山として栄えた佐渡島を舞台に、生と死のはざまでさまよう者たちの魂を幻想的に描いた人間ドラマ。プロデューサーでパートナーの畠中美奈とともに、二人三脚で生み出した富名哲也監督の長編2作目。佐渡島に眠るさまざまな遺構でのロケが独特の雰囲気を醸し出している。小松菜奈と松田龍平のダブル主演。 ■SYNOPSIS■ かつて金山として栄えた佐渡島。島の施設で清掃の仕事をするキイ(大竹しのぶ)は建物内で倒れていた若い女性(小松菜奈)を発見して家につれ帰る。家にはふたりの小さな子どももいて、女性はミドリと名づけられキイとおなじように島で清掃員として働くようになる。ある日猫の鳴き声に導かれるように入った建物で、ミドリはアオ(松田龍平)と出会うが、彼もまたミドリと同じように過去の記憶がなく、ふたりは寺の山門で待ち合わせてはおなじ時を過ごすようになる。 ■ONEPOINT REVIEW■ 「生まれ変わったら、今度こそ一緒になろうね」。そう言って身を投げたように見えた男女。しかしあれは現実だったのか、それとも夢の世界だったのか。富名監督の脚本はループの糸口が見当たらず幻想的なだけではなくミステリアスで、観ているものを惑わせる。映画の起点となったという佐渡金山にひっそりと眠る鉱山労働者「無宿人」の墓。彷徨えるそれら魂の向こうには、かならずだれにでも訪れる死があって、その魂に捧げられているようにも見える。 (NORIKO YAMASHITA) 2024年5月28日 記 監督/脚本:富名哲也 企画/プロデュース/キャスティング:畠中美奈 音楽:野田洋次郎 出演:小松菜奈/松田龍平 片岡千之助/石橋静河/内田也哉子/森山開次/辰巳満次郎 / 田中泯 大竹しのぶ 2024年日本(101分) 配給:テツヤトミナフィルム 配給協力:ハピネットファントム・スタジオ 公式サイト:https://watakushidomowa.com/ ©2023 テツヤトミナフィルム |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年5月24日(金)から新宿武蔵野館/ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開 |
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■老朽化とスラム化が著しい団地の一掃をはかる行政と、不満が募る住民たち。市長が急死しクリーンなイメージの男性が臨時市長となるが、職務を遂行するうちに強硬な態度をとるようになり、住民たちとの軋轢が激しくなってゆく。同じパリ郊外の少年たちと警察の攻防をアグレッシヴに描き注目された『レ・ミゼラブル』のラジ・リ監督による長編2作目で、群像劇として書きおろされている。タイトルの「バティモン5」は、郊外のモンフェルメイユで育った監督がじっさいに暮らしていた建物の名前だという。 ■SYNOPSIS■ 移民が多く暮らすパリ郊外。老朽化したアパート爆破のデモンストレーションのさなかに市長が急死し、小児科医でもある若き政治家ピエールが臨時市長となる。一方、バティモン5の住人で移民たちのケアにあたっているアフリカ系フランス人女性アビーは、副市長から協働を持ちかけられるも行政に不信感を抱いており、容易には応じない。そのアビーが何かと頼りにしている友人ブラズが理不尽な目に遭い収監。背後には臨時市長による強硬策があった。移民と行政との関係が日々悪化してゆくなか、ある日トラブルが起きる。 ■ONEPOINT REVIEW■ 数十年前の開発時にはさぞかし美しかったであろうモダンな建物群。けれどいまや外観だけでなく内部もボロボロ。高層にもかかわらずエレベーターは止まったままで、壁はいたずら書きだらけだ。もはや取り壊ししか手の施しようのない状況に追い込まれるなか事故が起こり、それがきっかけでひとりの青年の怒りが爆発してしまう。そして怒りの先がごくふつうの小市民なのがまた切ない。 (NORIKO YAMASHITA) 2024年5月23日 記 監督/脚本:ラジ・リ 出演:アンタ・ディアウ/アレクシス・マネンティ/アリストート・ルインドゥラ/スティーヴ・ティアンチュー/オレリア・プティ/ジャンヌ・バリバール 2023年フランス=ベルギー(105分) 原題︓BÂTIMENT 5 配給:STAR CHANNEL MOVIES 公式サイト:block5-movie.com © SRAB FILMS - LYLY FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - PANACHE PRODUCTIONS - LA COMPAGNIE CINÉMATOGRAPHIQUE –2023 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年5 月24 日(金)から新宿ピカデリー/日比谷・TOHOシネマズ シャンテほか全国公開 |
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■牧歌的な田舎暮らしに憧れるナチス将校の妻が、数年かけてつくりあげた庭。陽光がふりそそぎ、子どもたちが歓声を上げて駆けまわるその庭の向こうには、塀一枚で隔てられたアウシュヴィッツ強制収容所が広がる。視点を180度変えて描いた異色のホロコースト作品。マーティン・エイミスの原作を『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』のイギリス人監督ジョナサン・グレイザーで映画化。収容所所長役を『ヒトラー暗殺、13分の誤算』のクリスティアン・フリーデルが、その妻役を『落下の解剖学』のザンドラ・ヒュラーが演じている。第76 回カンヌ国際映画祭でパルムドールに次ぐグランプリ受賞。 ■SYNOPSIS■ ドイツ東方の占領国ポーランドにつくられたユダヤ人を抹殺するための強制収容所。その目と鼻の先に塀ひとつで区切られて立つ瀟洒な邸宅には、収容所所長のルドルフ・ヘス(クリスティアン・フリーデル)とその妻へートヴィヒ(ザンドラ・ヒュラー)、そして子どもたちがなに不自由なく健やかに暮らしている。妻のへ―ㇳヴィヒは庭づくりに余念がなく、塀をツタでおおって〝向こう側〟を完全に見えなくするつもり、と遠くから遊びに来ている母親に説明する。ところがある日、夫ルドルフの栄転が決まり、ここを引き払うと妻に告げる。 ■ONEPOINT REVIEW■ ユダヤ人虐殺で悪名高い実在の戦争犯罪人、ルドルフ・ヘス一家を描いた物語だが、虐殺シーンのたぐいはなく、ホームドラマのように描かれてゆく。しかし収容所と地続きという立地を考えれば、へ―ㇳヴィヒが鏡の前でポーズをとって羽織ってみるファーコートやそのポケットから取り出して唇にさす口紅が、虐待したユダヤ人からの戦利品であることがわかりぞっとさせる。ホロコースト映画をさんざん見てきたからこそわかるこの作品の恐ろしさ。 (NORIKO YAMASHITA) 2024年5月22日 記 監督/脚本:ジョナサン・グレイザー 原作:マーティン・エイミス 出演:クリスティアン・フリーデル/ザンドラ・ヒュラー 2023年アメリカ=イギリス=ポーランド(105分) 原題:THE ZONE OF INTEREST 配給:ハピネットファントム・スタジオ 公式サイト:https://happinet-phantom.com/thezoneofinterest/ |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年5月17日(金)から新宿武蔵野館/シネスイッチ銀座/シネ・リーブル池袋ほか全国公開 |
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©ifProductions_JudithKaufmann(中と下) |
■盗みの疑いをかけられた生徒を守ろうと起こした行動が誤解を招き、信頼を得ていたはずの子どもたちからも糾弾されて窮地に追い込まれてゆく新任教師を、サスペンスタッチで描いた人間ドラマ。主演はミヒャエル・ハネケ監督の『白いリボン』などに出演してきたレオニー・ベネシュ。脚本は長編4作目にして劇場公開本邦デビューとなるイルケル・チャタク監督のオリジナルで、ドイツ映画賞5部門(作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、編集賞)受賞をはじめ、アカデミー賞国際長編映画賞ノミネートなど多数の映画祭でも注目。 ■SYNOPSIS■ 中学校教師のカーラ・ノヴァク(レオニー・ベネシュ)は赴任してきて日が浅いが、同僚や生徒たちからの信頼を得ていて新学期からは1年生のクラスを受け持っている。彼女自身ポーランド系ドイツ人であるように生徒たちの人種は多様で、学力もバラバラ。それでもうまくいっている一因は、彼女が分け隔てなく接しているからだが、そんな一見平和そうな学校に盗難事件が頻発し暗雲が立ち込める。カーラのクラスの生徒に疑いがかけられ、「不寛容方式」の教育を掲げる校長らは、あろうことかほかの生徒に「密告」を強要するような態度に出る。生徒の潔白を信じるカーラは真相を突き止めようとある行動に出るが、それが思わぬ波紋を広げてゆく。 ■ONEPOINT REVIEW■ 「不寛容方式」を掲げる学校は大金を持っていた生徒を疑い、あるいはほかの生徒たちに密告を迫ったりする。校長らのそんな態度を見て頭にカーっと血が上ったカーラ先生は正義感がひとり歩きし、客観的に見ればこれまた人権問題になりかねない行動をとってしまうのだが、そのことに気づいてもあとの祭り。大ごととなり収拾がつかなくなってゆくなか、ひと筋の光が差し込むようなエンディングが観客のざわついた心を鎮めてくれる。 監督/共同脚本:イルケル・チャタク 共同脚本:ヨハネス・ドゥンカー 出演:レオニー・ベネシュ/レオナルト・シュテットニッシュ/エーファ・レーバウ/ミヒャエル・クラマー/ラファエル・シュタホヴィアク 2022年ドイツ(99分) 原題:DAS LEHRERZIMMER(THE TEACHER'S LOUNGE) 配給:アルバトロス・フィルム 公式サイト:https://arifureta-kyositsu.com/ © if… Productions/ZDF/arte MMXXII |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年5月10日(金)から新宿シネマカリテほか全国公開 |
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■デンマーク人の夫婦と幼い娘一家。イタリア休暇中に出会ったオランダ人夫婦と意気投合し、招待されるままに人里離れた一軒家で過ごすのだが…。独特の音楽的スタイル、視覚的美意識が見られる北欧ホラー。スザンネ・ビア監督の『アフター・ウェディング』などに出演してきた俳優にして、監督としてはこれが長編3作目になるクリスチャン・タフドルップの本邦初登場監督作。 ■SYNOPSIS■ 幼い娘をつれて訪れたイタリアでのバカンス中にデンマーク人夫婦のビャアンとルイーセは、医師だというパトリックとその妻カリンのオランダ人夫婦と出会い、同じ年ごろの子どもを持つ同世代として、またパトリックの陽気でざっくばらんな性格にも惹きつけられて意気投合する。やがて日常に戻ったある日、パトリック夫妻から遊びに来ませんかという招待状が届く。週末の短期間、断る理由もなく訪れたそこは人里離れた一軒家で、着いたその日から不愉快なことがつぎつぎと起こる。 ■ONEPOINT REVIEW■ 不愉快なことや不気味なことがあってもじっと耐えるデンマーク人夫妻。これは実際にタフドルップ監督の身に起きたことがベースにあって、じっと耐える自分自身を揶揄しているようにも見えるが、それが強調されてやがてホラー・サスペンスとなってゆく。そして怖いことがまだ起こっていないのに恐怖心を誘う音楽、さらに美的センスいっぱいのラストシーン。独特の感性がただよう。 (NORIKO YAMASHITA) 2024年5月6日 記 監督/共同脚本:クリスチャン・タフドルップ 共同脚本:マッズ・タフドルップ 出演:モルテン・ブリアン/スィセル・スィーム・コク/フェジャ・ファン・フェット、カリーナ・スムルダース 2022年デンマーク=オランダ(97分) 英題:SPEAK MO EVIL 映倫:PG-12 配給:シンカ 公式サイト:sundae-films.com/muna-sawagi © 2021 Profile Pictures & OAK Motion Pictures |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年4月26日(金)から Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下/下北沢・シモキタ-エキマエ-シネマK2ほか全国順次公開 |
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■高原の田舎町にひとり娘と暮らす男性。ある日、グランピング場をつくる計画がもち上がり、町民たちは動揺し説明会は紛糾する。映画では開発者対住民という対立構図からしだいに視点を移し、デベロッパー側の社員の心情も浮き彫りにしてゆく。カンヌ国際映画祭脚本賞受賞の『ドライブ・マイ・カー』で濱口竜介監督と協働したミュージシャン石橋英子との共同企画で、今回も石橋が音楽を担当。ヴェネチア国際映画祭審査員グランプリを受賞。 ■SYNOPSIS■ 長野の自然豊かな町に代々暮らす巧(大美賀均)は、ひとり娘の花(西川玲)とふたり暮らし。都会から移住してくる人たちに生活や仕事のアドバイスをしながら、薪を割り小川の湧水を汲み、慎ましやかだが自然に溶け込んだ暮らしを実践している。玉にキズは下校する娘の迎えをしょっちゅう忘れること。ある日、いまはやりのグランピング場の建設がもち上がり、東京からふたりの社員がやってくる。芸能事務所によるコロナ禍で得た補助金を使っての計画だった。ずさんさが露呈して説明会は紛糾、もの別れに終わる。一方、巧の迎えを待ちきれずひとり下校した花が行方不明になる。 ■ONEPOINT REVIEW■ デベロッパーVS住民の対立というシンプルな構造ではなかった。開発の担当責任者として派遣され、住民たちのつるし上げ寸前になる社員ふたりもまた、仕事や生き方にゆきづまりを感じている。さらに主人公の巧も地に足の着いた生活を送っているよう見えて、じつは心ここに在らずなのではないか。それが幻想的なエンディングにつながっていくように見える。 (NORIKO YAMASHITA) 2024年4月20日 記 監督/脚本/共同企画:濱口竜介 音楽/共同企画:石橋英子 出演:大美賀均/西川玲 小坂竜士/渋谷采郁/菊池葉月/三浦博之/鳥井雄人 山村崇子/長尾卓磨/宮田佳典 田村泰二郎 2023年日本(106分) 配給:Incline 配給協力:コピアポア・フィルム 公式サイト:https://aku.incline.life/ |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年4月27日(土)から渋谷・シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開 |
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Hartwig, Weydemann Bros. GmbH, Oma Inge Film UG (haftungsbeschränkt), ZDF |
■ふとしたことですぐに切れてしまい、あらゆる施設を転々とする少女。その暴力はだれにも止められず、ママのいる家に帰りたいというささやかな願いもかなわない。〝システム・クラッシャー(組織破壊)〟の幼い少女と彼女をケアする周囲の切ない思いを、切れ味鋭く描いた人間ドラマ。ノラ・フィングシャイト監督が5年におよぶリサーチ等を経て書いたオリジナル脚本で、長編映画デビューにしてベルリン国際映画祭銀熊賞ほかを受賞した注目作。 ■SYNOPSIS■ ブロンドヘアの可愛らしいベニー(ヘレナ・ツェンゲル)は、キャンディが似合う一見ごくふつうの9歳の少女。けれどちょっとしたことで切れやすく、いったん怒りに火がつくとそのすさまじい破壊力はだれの手にも負えない問題児だ。シングルマザーのビアンカ(リザ・ハーグマイスター)から行政の手にわたり、里親やグループホーム、特別支援学校とさまざまな手を講じてきたがいずれも失敗。社会福祉課のバファネ(ガブリエラ=マリア・シュマイデ)は懸命に受け入れ先を探すものの、いまは閉鎖病棟、精神病院、アフリカでの集中体験プログラムといった〝最終手段〟を話し合う段階まできている。そんなとき、通学付添人のミヒャ(アルブレヒト・シュッフ)が、暴力に走る少年たちと向き合ってきた過去の経験から、水も電気もない森で3週間、1対1で対峙してみたいと提案する。 ■ONEPOINT REVIEW■ 映画の舞台となっているドイツは、明らかに福祉行政が日本に比べて手厚そうだ。それだけに最終手段に慎重になるというジレンマもある。9歳の小さな子どもを閉鎖病棟や精神病院のような隔離施設に入れていいのか。ではどうするのか。行きどまりを行ったり来たり、思考がぐるぐる巡り着地点が見えないなか、フィングシャイト監督はとてもパンクなエンディングを用意した。ニーナ・シモンの歌「A'int Got No/I Got Life」とともに。(NORIKO YAMASHITA) 2024年4月19日 記 監督/脚本:ノラ・フィングシャイト 出演:ヘレナ・ツェンゲル/アルブレヒト・シュッフ/リザ・ハーグマイスター/ガブリエラ=マリア・シュマイデ 2019年ドイツ(125分) 原題:SYSTEMSPRENGER(SYSTEM CRASHER) 配給:クレプスキュール フィルム 公式サイト:http://crasher.crepuscule-films.com |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年4月19日(金)からシネマート新宿/渋谷シネクイントほか全国順次公開 |
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■隣人の少年を火災から救い出して以来、たびたびパニック障害を起こすゲームデザイナーの青年。その原因は?そして彼が密かにデッサンしてつくりあげた〝もの〟とは。ひとが抱えるアンモラルな心の闇に迫った人間ドラマ。『マジカル・ガール』のスペインの気鋭カルロス・ベルムト監督によるオリジナル脚本。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
2024年4月19日(金)から日比谷・TOHOシネマズ シャンテ/渋谷シネクイントほか全国公開 |
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■幼いころに両親を失い、喪失感を抱えたままおとなになった男性。ある日、訪れたふるさとの町で若き日の両親と出会い交流するようになる。一方、高層マンションに暮らす彼はそこに住むひとりの青年と知り合い親しくなってゆく。『異人たちの夏』として大林宣彦監督で映画化された山田太一の原作を、『さざなみ』や『荒野にて』のイギリスの監督アンドリュー・ヘイがみずから脚本を書いて映画化。まったく違ったテイストの作品としてよみがえらせている。 ■SYNOPSIS■ ロンドンのタワーマンションに単身で暮らすアダム(アンドリュー・スコット)は40代の脚本家。両親を12歳のときに交通事故でなくして以来、孤独な日々を送っているが、ある日、同じマンションに住むハリー(ポール・メスカル)と名乗る見知らぬ青年がウィスキーを抱え一緒に飲もうと誘いに来る。戸惑いやんわりと断るアダム。彼が目下取り組んでいるのは両親との思い出を織り込んだ作品だが一向に筆が進まない。そんななか子ども時代を過ごした郊外の町を訪れ、そこで出会ったひとりの男性に導かれるままについてゆくと彼は父親(ジェイミー・ベル)で、懐かしい家にはむかしのままの母(クレア・フォイ)も暮らしていた。 ■ONEPOINT REVIEW■ 両親(幽霊)との〝蜜月〟と並行して描かれる恋愛が男女から男×男へと変えらたことにより、セクシャリティというテーマをはらむ作品に生まれ変わっている。加えて新旧、米日作品のテイストがまったく異なるのは、もとよりスタッフ、キャストの持ち味の違いが大きく、大林宣彦が大いに泣かせる作品をつくったのに対し、アンドリュー・ヒル版はシリアス感が濃厚。昨年冬に亡くなった原作の山田太一が観ていたなら、リメイク版にどんな感想を抱いただろうか。 (NORIKO YAMASHITA) 2024年4月10日 記 監督/脚本:アンドリュー・ヘイ 原作:山田太一「異人たちとの夏」(新潮文庫) 出演:アンドリュー・スコット/ポール・メスカル/ジェイミー・ベル/クレア・フォイ 2023年イギリス=アメリカ(105分) 映倫:R15+ 原題:ALL OF US STRANGERS 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン 公式サイト:https://www.searchlightpictures.jp/movies/allofusstrangers |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『パスト ライブス/再会』 PAST LIVES |
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■おなじ小学校に通い初恋の相手として想いを寄せあう少女と少年。家庭の都合で離ればなれとなり別々の人生を生きるも、24年後にニューヨークで再会する。自伝的ラブストーリーをセリーヌ・ソン自身が描いた監督第一作。アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞など海外映画祭でも評判となった米=韓合作作品。 ■SYNOPSIS■ 韓国ソウルの小学校に通う少女ナヨンと少年へソン12歳。ふたりは成績を競いあう良きライバルであり大親友、そしてなにより初恋の相手だったが、ナヨンがカナダに移住することになりふたりの絆は切断される。12年後、親元を離れてニューヨークに移住したナヨンは作家としてスタートし、一方のへソンは大学卒業後に兵役を経て就職する。へソンがSNSを駆使してナヨンを探し出したことからふたりはオンラインで奇跡的に再会。さらに12年後、久々にナヨンとコンタクトをとったへソンは彼女が結婚しているのを知りながらニューヨーク行きを決断する。 ■ONEPOINT REVIEW■ ニューヨークにひとり渡り、作家仲間の米国人と結婚し、アメリカで活動するために必要なグリーンカードも取得するナヨン。その日常はおそらく濃厚で緊張感もあって、韓国からロマンチックに想いを寄せるへソンの気持ちとは若干温度差があったかもしれない。だが実際に再会してその差は一気に縮まる。平静を装いながらもふたりの再会を恐れていただろう米国人夫の気持ちも痛いほど伝わる。いろんな切ないが伝わってくるラブストーリーの秀作。 (NORIKO YAMASHITA) 2024年4月1日 記 監督/脚本:セリーヌ・ソン 出演:グレタ・リー/ユ・テオ/ジョン・マガロ 2023年アメリカ=韓国(106分) 原題:PAST LIVES 配給:ハピネットファントム・スタジオ 公式サイト:https://happinet-phantom.com/pastlives 公式X:@pastlives_jp © Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『ゴッドランド/GODLAND』 GODLAND |
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■19世紀後半、植民地アイスランドの辺境の地に教会を建てるという使命を負った若きデンマーク人牧師が、写真機材を馬に乗せ、撮影をしながら過酷な旅をつづける人間ドラマ。監督はアイスランド出身で、映画祭をのぞいては本邦初登場のフリーヌル・パルマソン。第96回アカデミー賞国際長編映画賞アイスランド代表作。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『12日の殺人』 LA NUIT DU 12(THE NIGHT OF THE 12TH) |
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- Auvergne-Rhône-Alpes Cinéma |
■ある夜、帰宅途中の若い女性がガソリンをかけられうえに火をつけられて焼殺される。捜査チームが結成され容疑者が次々浮かび上がるも、決定打には至らない。実際に起きた未解決事件を、ポリーヌ・ゲナの原作をもとに映画化したのは、『ハリー、見知らぬ友人』などミステリー作品を得意とするベテランのドミニク・モル監督。長年コンビを組んできたジル・マルシャンと今回も共同で脚本を書いている。地元フランスのセザール賞で6冠受賞。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『水平線』 SUIHEISEN |
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■震災で妻を失くし散骨業を営む男とその娘。持ち込まれた遺骨が訳ありだったことから周囲の冷たい視線を浴び、娘との関係もギクシャクとしてくる。俳優の小林且弥による長編監督第一作で、脚本家で監督でもある斉藤孝の書き下ろしオリジナル。主役をピエール瀧が演じている。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『落下の解剖学』 ANATOMIE D'UNE CHUTE(ANATOMY OF A FALL) |
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Les Films de Pierre / France 2 Cinéma / Auvergne‐Rhône‐Alpes Cinéma |
■山荘で暮らす家族を襲ったアクシデント。落下し死亡した夫は、事故死だったのか他殺だったのかあるいは自殺だったのか。夫婦仲を疑われるなか人気作家の妻が被疑者として浮上し、世間をさわがせる裁判にまで発展してゆく。ジュスティーヌ・トリエ監督の長編4作目で、2023年のカンヌ映画祭最高賞パルムドールを受賞。ことしのアカデミー賞でも作品賞、監督賞、主演女優賞など5部門でノミネートされている(3月11日発表)。主演は『ありがとう、トニ・エルドマン』のドイツ人俳優ザンドラ・ヒュラー。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『ファイアバード』 FIREBIRD |
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■1970年代後半、ソ連占領下のエストニアの空軍基地を舞台に、役者志望の二等兵とパイロット将校の禁断の恋を描いたラブストーリー。原作者セルゲイ・フェティソワの実話物語で脚本づくりにも参加したが、完成前に急逝した。監督はエストニア出身で英オックスフォード大や米ハーバード大、カリフォルニア大などで学んだのちに、ミュージックビデオなどを制作してきたぺーテル・レバネ。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『瞳をとじて』 CERRAR LOS OJOS(CLOSE YOUR EYES) |
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■撮影中に主演俳優が失踪し迷宮入りとなった事件を、20余年後にTV番組が追跡。その映画の監督で俳優の親友でもあった男が証言者として番組に呼ばれ、ともに過ごした青春時代や自身の過去を振り返るなかで事件に迫るミステリータッチのヒューマンドラマ。『ミツバチのささやき』(1973年)のスペインの名匠ヴィクトリア・エリセ監督が『マルメロの陽光』以来31年ぶりに発表した長編映画。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『ダム・マネー ウォール街を狙え!』 DUMB MONEY |
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All rights reserved. |
■ひとりの男の呼びかけが、米金融界を牛耳るウォール街を震撼させることになった「ボロ株」値上がり騒動。コロナ禍に実際に起こり裁判沙汰にまで発展した事件の顛末を描いたエンタメタッチの社会派ドラマ。映画『ソーシャル・ネットワーク』などの原作者ベン・メズリックのノンフィクションを、『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のクレイグ・ギレスピー監督で映画化。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『哀れなるものたち』 POOR THINGS |
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■とある科学者にひろわれたひとりの女性の命が、再生されあらたな命へと生まれ変わる。SFチックな発想をベースに、壮大な物語へと展開してゆく人間ドラマ。アラスター・グレイの同名小説を、ギリシャ出身で『女王陛下のお気に入り』のヨルゴス・ランティモスで映画化。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『ミツバチと私』 20,000 SPECIES OF BEES |
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■夏のバカンスを故郷で過ごす母と子どもたち。男の子として生まれた末っ子アイトールは女の子として生きたいと思っているがかなわず、心を閉ざしがち。そんなデリケートな心を持つ幼い子と、彼をとりまく親族たちを描いた人間ドラマ。アイトールを演じたソフィア・オテロは初演技の本作でベルリン映画祭最優秀主演俳優賞を受賞。長編第一作のエスティバリス・ウレソラ・ソラグレン監督も同映画祭銀熊賞受賞。 |
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| ロードショー ROADSHOW 2023 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『PERFECT DAYS』 PERFECT DAYS |
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■公共トイレの清掃員として働き、規則正しい日々を黙々と生きるひとり住まいの中年男性。『ベルリン天使の詩』のドイツの名匠ヴィム・ヴェンダース監督が、東京渋谷と下町押上周辺を舞台に撮った人間ドラマ。主役の役所広司が第76回カンヌ国際映画祭男優賞を受賞。実際に展開されてきたTOKYO TOILETプレジェクトとの連携作品。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『きっと、それは愛じゃない』 WHAT’S LOVE GOT TO DO WITH IT? |
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■異文化であるパキスタンからの移民が多い英国ロンドン周辺を舞台に、家が隣同士の幼なじみふたり、英国人の白人女性とパキスタン系の男性の恋の行方を追ったラブコメディ。監督は『エリザベス』(1998年)のパキスタン系ベテラン監督シェカール・カプール。脚本はパキスタンの前首相イムラン・カーンと結婚歴のある英国出身のジェミマ・カーン。ふたりの出自経歴が生かされた作品になっていて、主役は『ダウントンアビー』(TV)や『シンデレラ』(2015年)のリリー・ジェームズ。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『ポトフ 美食家と料理人』 LA PASSION DE DODIN BOUFFANT(THE TASTE OF THINGS) |
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■19世紀後半のフランス。当代髄一の美食家の男性と、彼が生み出した料理の数々を調理し具現化してゆく女性。食に打ち込み人生を捧げるふたりの同志的友情と愛を描いた人間ドラマ。ガストロノミー(美食学)の代名詞的存在で「美味礼賛」の著者、ブリア=サヴァランをモデルにしたとされるマルセル・ルーフ作「美食家ドダン・ブーファンの生涯と情熱」をベースに、『青いパパイアの香り』のトラン・アン・ユン監督が映画化。第76回カンヌ国際映画祭の監督賞を受賞している。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『VORTEX ヴォルテックス』 VORTEX |
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■代表作『アレックス』をはじめ暴力やセックスの過激な表現で独自の世界観を貫いてきたギャスパー・ノエ監督。ときに過激度が激しすぎて、なにが描かれているのか分からないほどモザイクがかかった作品もあった。そのノエ監督の新境地と言っていいのか、新作は老夫婦の死を正面から描いていて全体が黒枠に囲まれている。まさにあの世に片足を突っ込んだような、ほかに比べようのない作品になっている。老人夫婦の夫役は『サスペリア』のイタリアの著名監督ダリオ・アルジェント、そして『ママと娼婦』のフランス人俳優フランソワーズ・ルブランが妻を演じている。黒枠だけではなく2分割のスプリット画面で進められてゆく。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『マイ・ファミリー~自閉症の僕のひとり立ち』(ドキュメンタリー) |
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■長年実家の離れで〝半分だけ自立〟して生活してきた42歳の自閉症の男性。だが両親も高齢になり、〝完全なる自立〟を目指し奮闘するその様子を、8年間にわたって追ったドキュメンタリー。監督は一家と25年以上の交流があり、3人の関係を撮り続けてきたモニーク・ノルテ監督。前作『ケースのためにできること』は本国オランダで延べ450万人が見た国民的作品となり、主人公のケースは有名人でもある。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『正欲』 seiyoku |
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■正常な欲望<正欲>とはなにか。ふつうとは?多様性とは?法の番人として正義感にあふれる一方で、息子の不登校に不寛容で妻とも分かり合えない検事の男性と、多くのひととは違う性的指向を抱えながら社会と折り合いをつけて生きている女性。そのふたりを軸に5人の人物の人生が交差して描かれる人間ドラマ。朝井リョウのベストセラー小説を、『あゝ、荒野』の岸善幸監督、『MOTHER マザー』の港岳彦の脚本で映画化。 ■SYNOPSIS■ 妻と息子の3人家族の寺井啓喜(稲垣吾郎)は地方検察庁の検事。ある日、息子の泰希から憧れのユーチューバーのように、学校に行かずに動画配信をしてみたいと相談されるも、理詰めで一蹴する。そんな啓喜が現在扱っている案件は奇妙なものだったが、世の中には異常性愛のひとって多いみたいですよ、と事務官から聞かされる。一方、ショッピングモールに勤めながら両親と広島に暮らす桐生夏月(新垣結衣)は、退屈な日々を送っていた。世の人々のように結婚願望がない。そんな彼女には中学時代、横浜へ転校していった佐々木佳道(磯村勇斗)との忘れがたい思い出のシーンがあった。その佳道が15年ぶりに広島に戻ってくるという。 ■ONEPOINT REVIEW■ サドマゾ、フェティシズム…ひととは少し違ったセクシャリティは、これまでも興味本位あるいは文学的な扱いで描かれてきた。朝井リョウが取り上げたのも、ただ隠れていただけあるいは隠されていただけで、むかしから存在したもの、かもしれない。けれど同じ嗜好を持つひとがつながることによって、新たな家族の形が生まれる可能性もある。そんな暗示が寺井啓喜の一家とは対照的に描かれている。 監督:岸善幸 脚本:港岳彦 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『パトリシア・ハイスミスに恋して』(ドキュメンタリー)LOVING HIGHSMITH |
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中© EllenRifkinHill_CourtesySwissSocialArchives |
■ヒッチコック監督『見知らぬ乗客』、アラン・ドロン主演『太陽がいっぱい』,ヴェンダース監督『アメリカの友人』など映画の原作者としても広く愛されたパトリシア・ハイスミスを追ったドキュメンタリー。自身の体験から創作された「キャロル」は大ベストセラーとなったが、同性愛を扱った作品ゆえにクレア・モーガン名義で発表せざるを得なかった当時の状況を含め、その私生活に踏み込んだ作品になっている。監督はハイスミスが晩年暮らしたスイス出身のエヴァ・ヴィティヤ。これが長編ドキュメンタリー2作目となる。 ■SYNOPSIS■ パトリシア・ハイスミスは1921年1月19日、米テキサス州フォートワースの生まれ。誕生するわずか9日前に両親は離婚。中絶も考えられていた望まれない子だった。すぐに母親はニューヨークに移り、ハイスミスは6歳まで祖母のもとで育てられる。やがてニューヨークの母に引き取られるも愛されることはなく、10代半ばには同性愛を疑われ、ボーイフレンドをあてがわれるという嫌な経験もした。その後作家としての才能が開花し、長編1作目の「見知らぬ乗客」(1950年)が早々にアルフレッド・ヒッチコック監督によって映画化されるが、それ以前に書かれていたのがレズビアン小説の「キャロル」だった。同作品は60余年のときを経て2015年にトッド・ヘインズ監督によって映画化された。 ■ONEPOINT REVIEW■ 2021年に生誕100年を迎えたのを契機に日記とノートが出版されたというが、ヴィティヤ監督がスイス文学資料館に通い日記等を読んだのはおそらく出版前のことだろう。資料を読みすすめるなかでドキュメンタリーの方向性が固まっていったにちがいない。作家としての成功の陰に隠れていた私生活。アンダーグラウンドの世界で輝いていたハイスミスの華やかな恋愛事情が明かされてゆく。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『理想郷』 AS BESTAS(THE BEAST) |
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■理想郷をもとめて美しい山間の村に移住してきた都会育ちの夫婦。しかし開発をめぐり地元の兄弟と対立し、しだいに険悪な様相を深めてゆくサスペンスタッチの人間ドラマ。メガホンは『おもかげ』のスペインの監督ロドリゴ・ソロゴイェン。『ジュリアン』や『苦い涙』のドゥ二・メノーシェと、『私は確信する』『私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?』のマリナ・フォイスという名優ふたりが夫婦を演じている。昨年の東京国際映画祭でグランプリ、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞の3冠を受賞。 ■SYNOPSIS■ 村の酒場で〝フランス野郎〟とからまれるアントワーヌ(ドゥニ・メノーシェ)。2年前にフランスの都会からスペインの緑豊かな山岳地帯ガリシア地方の寒村に妻のオルガ(マリナ・フォイス)と移住してきたが、どう見ても村に溶け込んでいるとは言い難かった。とくに新参者の夫妻に対し敵意をもってバリアを張るのは、隣家のシャロンとロレンソ兄弟。対立のきっかけは風力発電の開発計画で、貧困に苦しむシャロンらは一時金欲しさに賛成に回ったが、アントワーヌら反対票のせいで開発はとん挫しかかっていた。 ■ONEPOINT REVIEW■ 1997年にスペインで実際に起きた現地では有名な事件を、オランダ人夫婦からフランス人夫婦に置き換えて描いているが、ここにはいろんな問題が潜んでいる。閉鎖された村社会と都会のインテリ夫婦、そのうえスペイン人とフランス人では気質もちがうことだろう。そして慢性的な貧困。そこに開発という思いがけないチャンスがめぐってくるが、2年前に越してきた都会人がここは自分たちの故郷と言って開発に反対したなら、それもまたひとつのエゴにちがいない。いちばん面白いのは終盤に事件が起きて、主人公がアントワーヌから妻のオルガへと移るところ。みごとな構成になっている。(NORIKO YAMASHITA) 2023年11月2日 記 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『SISU/シス 不死身の男』 SISU |
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■ツルハシ一丁でメッタ切り! 大戦末期のフィンランドを舞台に、侵攻しわがもの顔で庶民から略奪し凌辱するソ連およびナチス・ドイツの軍隊に対し、ひとり立ち向かう伝説の老兵を描いた超ド級バイオレンス・アクション。監督はCMなどで活躍し、『レア・エクスポーツ~囚われの サンタロ-ス~』ほかの長編映画作品がある地元フィンランド出身のヤルマリ・ヘランダー。ヘランダ―監督の長年の相棒で『…囚われの サンタロ-ス~』でも主役を務めていたヨルマ・トンミラが不屈の男を演じている。 監督/脚本:ヤルマリ・ヘランダー |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?』 LA SYNDICALISTE |
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■陰惨なレイプの被害者か、それとも自作自演の犯罪者か。中国への原子力技術移転をめぐる内部告発に端を発した労組トップ襲撃事件。フランスで実際に起きて世間をにぎわせた事件を、当事者モーリーン・カーニーにフォーカスして描いたサスペンスタッチの社会派ドラマ。イザベル・ユペールがモーリーン役を演じ、『ゴッドマザー』で協働したジャン=ポール・サロメ監督がメガホンを取っている。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『シック・オブ・マイセルフ』 SICK OF MYSELF |
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■成功しつつある恋人に対する対抗心と嫉妬心がむき出しとなり、とんでもない手段で世間の注目を集めようとする若い女性を描いたホラーチックなドラマ。本邦初登場、30歳代後半のノルウェーの新鋭クリストファー・ボルグリ監督が、スノッブ志向の強い若いカップルをスタイリッシュかつシニカルに描き出してゆく。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『ヨーロッパ新世紀』 R.N.M |
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■パルムドールを受賞した『4ヶ月、3週と2日』や『汚れなき祈り』などでカンヌ映画祭の常連となったクリスティアン・ムンジウ監督の新作は、祖国ルーマニアの村社会を舞台にした人間ドラマ。出稼ぎ先のドイツで差別的な言葉を受け故郷に舞い戻る男、外国人労働者の雇用に抵抗する村人たちの様子などが群集劇風に描かれてゆく。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『ヒッチコックの映画術』 MY NAME IS ALFRED HITCHCOCK |
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■自作著書を映画化した『ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行』で、ひと味違う切り口による映画史を展開してみせたドキュメンタリー作家のマーク・カズンズ。今回彼が取り上げたのはスリラー/サスペンス映画の大御所アルフレッド・ヒッチコック監督。映画黎明期から数々の作品のなかで築いてきた独自の映画テクニックを、(死んだはずの)彼自身が解説してゆくという遊び心いっぱいのドキュメンタリー。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『ルー、パリで生まれた猫』 MON CHAT ET MOI, LA GRANDE AVENTURE DE RROU |
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■パリの瀟洒なアパルトマンに両親と暮らす10歳の少女と、その屋根裏部屋で生まれすぐに母親と離ればなれになった子猫。両親の不仲で孤独を抱える少女の心を癒してくれる子猫は、夏のバカンスで訪れた別荘の森で野性に目覚めてゆく。『アイロ〜北欧ラップランドの小さなトナカイ〜』のギヨーム・メダチェフスキがモーリス・ジュヌヴォワの原作を現代パリに置き換え、瑞々しく描いている。
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『ジャン=リュック・ゴダール 反逆の映画作家(シネアスト)』 GODARD SEUL LE CINEMA |
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■ヌーヴェルヴァーグの立役者ジャン=リュック・ゴダール監督は2022年9月、尊厳死という形で91歳の生涯を閉じた。存命中に完成し、亡くなる少し前にヴェネチア国際映画祭でお披露目されたのが本ドキュメンタリー。生い立ちからスイス移住後の晩年まで、代表作や記録映像、ゆかりの人物へのインタビューなど4章でゴダール像に迫っている。監督は歌手バルバラのドキュメンタリーなどを手がけてきたシリル・ルティ。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『ロスト・キング 500年越しの運命』 THE LOST KING 2023年9月22日(金)からTOHOシネマズ シャンテほか全国公開 |
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■すでに散逸したとされ500年間行方不明だったイングランド王リチャード三世の遺骨を探し当てたのは、名もない子持ちの女性だった!英国で10年ほど前に世間を騒がせたおどろきの実話を、ファンタジーも交えて描いたヒューマンドラマ。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『燃えあがる女性記者たち』 WRITING WITH FIRE 2023年9月16日(土)から渋谷・ユーロスペースほか全国順次公開 |
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■インドでいまもあたり前に受けつがれている階級制度カーストの、枠組みの中にさえ入らない最下層の女性たちで立ち上げられた新聞社「カバル・ラハリヤ」が誕生して10年ほど。紙媒体からインターネット・メディアへと形を変えながら、勇気ある行動をつづけてきた女性記者たちの仕事ぶりや日常に迫るドキュメンタリー。 |
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| 注目のロードショー ROADSHOW |
『ダンサー イン Paris』 EN CORPS 2023年9月15日(金)から ヒューマントラストシネマ有楽町/Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下/シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開 |
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© 2022 / CE QUI ME MEUT MOTION PICTURE - STUDIOCANAL - FRANCE 2 CINEMA Photo : EMMANUELLE JACOBSON-ROQUES |
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