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シネマカルチャー雑記帖|CinemaCulture JOURNAL








    シネマカルチャー雑記帖~日々是好日 CinemaCulture JOURNAL    NorikoYamashita ヤマシタノリコ  

<2019年10月4日(土)雨のち晴れ>
➤気づいたらもう10月。なのにまだ30度と暑い。やはり少しずつ微妙に気温が高くなっているのかしら。ファッション界はもう完全に秋モードだというのに現実はまだまだ夏スタイルのままだ。きょうはニール・ジョーダン監督×イザベル・ユペール×クロエ・グレース・モレッツのサイコなホラームービー『グレタ』と、ウィル・スミスが自分の若き日と共演する?その映像処理もウリのアン・リー監督最新作『ジェミニマン』を観た。ニール・ジョーダンといえば私にとってはやはり『クライング・ゲーム』の監督で、新作が発表されるごとにいまだに気になるひとだが、今回は怖がらせることを楽しんでいるような、そこに笑いさえ込めているそんな作品だった。でも地下鉄から始まる導入部はちょっとワクワクする。映画って、小説もそうですが導入部大切ですよね。
➤前の日に観たギャスパー・ノエ監督『クライマックス』とインド映画の『盲目のメロディ』は、違う意味でどちらも濃い作品でありました。
「問題作」を送り続ける映画界の問題児、ギャスパー・ノエ監督。前作『LOVE 3D』は日本公開では全面ぼかし映像で、すでに問題作かどうかさえわからない状態だったけれど(笑)、今回はぼかしもなくダイレクトに伝わる分、十分すぎるほど衝撃的。一方の『盲目のメロディ』は「盲目のピアニスト」の身辺で起きる殺人事件をコミカルに描いたミステリー作品。落着地点がなかなか見えてこない二転三転ぶりに観客は翻弄されるが、コメディといえども展開が頭脳的なのはやはりお国柄?インド映画にしては短い138分は一般的にはやはり長めだが、無駄なところはあまりなく楽しめた。


<2019年8月24日(土)くもりのち晴れ>
➤10日ほどの夏休みを経て、一昨日久しぶりに試写室に行った。観たのはイタリアの盲目のテノール歌手アンドレア・ボチェッリの半生を描いた『アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール』(2019年11月15日公開)。ボチェッリといえば何年前になるのか、プロモーションのために初来日したときにインタビューさせてもらったことがあるので、そのときのことを思い出しながら観た。
いかにして視力を失ったか。美声は子どものころからのものだったが、声変わりして一旦は歌手以外の道を目指す。しかしオペラ歌手になる夢は捨てられず、そのうちに幸運がめぐってくる、というストーリーを『イル・ポスティーノ』のマイケル・ラドフォード監督が描いている。日本の場合はクラシック・ファンとポップス・ファンが明確に分かれるという現実があるが、イタリアやそのほかヨーロッパ諸国ではそこがグラデーションになっているのも成功できた要因だろうか。アントニオ・バンデラスが指導者役でいい味を出している。


<2019年6月30日(日)くもり/雨>
➤仕事がらみでなく、遊びで時間をとられるのも忙しいと言っていいのだろうか。とすれば今月はメチャ忙しかった。4年にいちどのスポーツの祭典、女子サッカー・ワールドカップがあったから。フランス各地で6月初旬に始まり、先日はラウンド16でなでしこJAPANが早々に敗退。きのうは準々決勝で優勝候補のフランスとアメリカが早くも対戦して、開催国フランスが撃沈という一幕もあった。全52試合。今週末にはいよいよ決勝というところまできたけれど、録画早送りを含めても夜更かし寝不足は免れない。しかもその間に(その間に?)恒例のフランス映画祭もあって、あっという間に6月は過ぎていってしまったのだった。それにしても、いちども雑記帳の更新をしていなかったのにはわれながら驚いた(笑)。
➤W杯に関連して、米チームのフォワード、メーガン・ラピノー選手(川澄選手の元同僚。そのフォワードコンビは米国で大人気だった)と米大統領トランプとのやり取りが話題になっている。トランプが米チーム優勝の暁には、いや優勝しなくてもホワイトハウスに招待するとツイッターしたところ、ピノが、“てやんでー、お前のところなんか行くものか”みたいなタンカを切ったのだそうだ。するとトランプがまたムキになって、黙って自分の仕事をしてろと言ったという。相変わらずおとなげないが、ぜひとも米代表には優勝をしてもらって、ホワイトハウス行きをボイコットしてほしいものだ。次戦、準決勝は手ごわいイングランドがお相手。
……ああ、きょうで今年も半分終わってしまいました。


<2019年5月17日(金)晴れ>
➤コカイン所持および使用容疑で逮捕されたピエール瀧のドラッグ騒動からわずか2か月強。彼が出演していた『居眠り磐音』が最初の予定どおりきょう一般公開された。事件が起きて制作者側がとった行動は、そのまま公開するのでもお蔵入りさせるのでもなく、出演場面を撮りなおして公開するというものだった。先日完成作品を観てまずびっくりしたのが、かなり重要な役だったこと。それを代役の奥田瑛二が粛々と演じなおしてゆく(?)わけだが、事情を知っていてもそのつぎはぎがまったくわからないレベルのフィット具合だった。
しかしそれにしても当人の出演場面だけを差しかえる芸当ができるのは、固定カメラによる連続撮影(いまでいう長回し)ではじまった映画という見世物が、カット割によるモンタージュ技法というものを編み出して発展してきたたアートだからにほかならない。一方、秋に公開される池松壮亮×蒼井優共演の『宮本から君へ』はピエール瀧の出演場面をいじることなくそのまま公開するという。これは制作者側のある種の心意気に加えて、カット割が少なくそう簡単に差し替えられる作品ではなかったから、かもしれない。もちろんわたしのつたない想像、はずれかな?秋の公開がたのしみ。


<2019年5月1日(水)くもり>
➤明けましておめでとうございます、すっかりお祭りムードですね(笑)。人気絶頂のときの譲位、大正解だったのではないでしょうか。しかもリベラルからリベラルへのバトンタッチ(わたしの感想です)。安心感のある時代の変換となりました。

➤先日のイタリア映画祭で観たうちの1本は『輝ける青春』の巨匠、マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ監督の『女性の名前』。映画のなかでも示唆されるタイトルの意味がいまひとついまもわからないが、内容的には絶対的権力を握る職場上司のセクシャルハラスメントに立ち向かう、ひとりの女性の話だった。
もともとは家具の修復が専門のシングルマザー、ニーナ。職場が閉鎖されてミラノから1時間ほどの田園地域にある高級老人施設に就職する。そこは住居をはじめ福利厚生の整った職場で待遇的には申し分なかったが、働く女性たちの何人かは闇を抱えていた。それは施設長によるセクハラ。そしてそれを見過ごしてきた顧問的立場の聖職者の存在も大きい。実際にあった裁判がもとになっているらしく、来日したジョルダーナ監督は脚本化した女性脚本家の功績を何度も称えていた。イタリア本国で公開されたときはちょうど例の「#Me too」運動が話題になっていたときで、あまりにものタイミングの良さに大いにおどろかれたという。重く苦しいテーマだが、カタルシスがあり後味の悪い映画ではなかった。日本でも一般公開されるといいなと思う。そうそう、エンディングにはアレサ・フランクリンの例の曲『ナチュラル・ウーマン』が使われておりました。
……あっ、追記ですが、電車がすごく空いていて、その点では連休も悪くないなと思いました(笑)


<2019年4月28日(日)晴れ>
➤まだ4月なので暖かい日、寒い日が行ったり来たりしている。今日はようやく晴れたけれど気温はあまり上がらず肌寒い。今朝は雪をいただいた富士山がくっきりと見えた。まだ4月?いやいや、あと3日ほどで5月に入るのだ。しかもきのうから、なが~い連休に入った(らしい?)。いまどきみんないっしょに休みましょう、ってどうなのかしら。休みたくても休めないひとや、休むことで生活費稼げないひともいるらしいし…。そんな天邪鬼な考えのわたくしですが、朝日新聞別冊のアンケートを見ると、10連休はうれしいですか?という質問に、70パーセント近いひとがあまりうれしくないか、全然うれしくないと答えていた。やっぱりね! わたくしめはとりあえずきょうは、有楽町で開催されているイタリア映画祭にゆくことに。それでは行ってまいりますう。


<2019年4月6日(土)晴れ>
➤きのうの強風でだいぶ散ってしまったが、きょうも残った桜がハラハラと舞い、通りはピンクのじゅうたん状態。荒天が少なかったせいかことしの桜はしぶとい。
➤アニエス・ヴァルダ関連でユーチューブをチェックしていたら、たぶんパリのシネマテークだと思うが彼女を追悼する集会が開かれ、ぞくぞく会場入りする関係者の姿が写し出されていた。『顔たち、ところどころ』で共働したJR(ジェイアール)、マリオン・コテヤール×ギヨーム・カネ(このふたり、いまはどうなってるの?)、ルイ・ガレル×彼の映画に出ていたレティシア・カスタ(付き合ってるの?)、カトリーヌ・ドヌーヴ、彼女の娘のキアラ・マストロヤンニ、サンドリーヌ・ボネール、ジャック・オディアール監督、ジャック・ぺラン…等々。ゆかりの映画人たちだ。
そして会場内ではドヌーヴが詩のような短い文を読み上げ、ジェーン・バーキンが歌を捧げる。そんな細部まで知ることができるなんて、ユーチューブさまさまとしか言いようがない。


<2019年3月30日(土)くもり>
➤またしても訃報。アニエス・ヴァルダ監督が亡くなった。1928年生まれ、享年90歳。昨年6月にフランス映画祭横浜での来日が期待されたが、かなわなかった。すでに体調がすぐれなかったのだろうか。そのとき出品されたのが、若手フォトアーティスト、JR(ジェイアール)とのコラボでつくり上げたドキュメンタリー映画『顔たち、ところどころ』(2017年)。年の差コンビは、JR所有のスタジオ付きバンに乗ってフランスの田舎町を旅し、そこで出会った人々を素材にアート作品をつくってゆく。ヴァルダの衰え知らずの創作意欲を印象づけるような作品だった。このあと、日本では未公開だがテレビ向けのドキュメンタリー・シリーズ
「Varda par Agnès - Causerie」を撮っていたようだ。自身のほかに女優でドキュメンタリー監督のサンドリーヌ・ボネールも出演に名を連ねている。シリーズということはこの先も続く予定だったのか。ボネールと言えばまだ十代の彼女を主役に、ヴァルダ監督は『冬の旅』を撮った。ふたりの付き合いはそのころからずっとつづいていたのかもしれない。わが青春のヌーヴェルヴァーグ…そしてゴダールが残った。


<2019年3月29日(金)くもり>
➤昨日、靖国神社に桜の満開宣言が出たので見てきた。わざわざ行ったわけではなく、ちょうど靖国の脇の早稲田通りを抜けたところに試写室があって、観る予定の作品があったので30分早く家を出て寄り道してきたというわけ。九段下駅を出て左手に武道館が見えるのだが、その周囲の桜はどう見ても満開とはいえず、うっすらとした桜色。神社の境内に入ってみてもまだまだという感じだった。どうやら調査に使われる桜が満開ということらしい。おそらくその標本木は日当たりの良いところに植えられているのだろう。たしかに満開に見える桜もあったが5分咲きくらいのもたくさんあった。気象庁が発表するものとわれらふつう人が観るのとではまた違う見え方ということか。なので週末あたりも十分満開気分は味わえそうだ。
➤映画のほうは「満開」だった(笑)。つまり面白かったということ。6月7日公開、リーアム・ニーソン主演の『スノー・ロワイヤル』。家族に不幸が起き、その復讐に燃える男の話。ノルウェーのベテラン監督ハンス・ぺテル・モランドが、数年前にステラン・スカルスガルド主演で撮った作品を大物プロデューサーの要請でセルフリメイクしたものらしい。雪上のハードボイルドといった趣があり、ユーモアもあって観たあとに爽快感の残る作品だった。


<2019年3月28日(木)くもり>
➤元ウォーカー・ブラザーズのスコット・ウォーカーが亡くなった。1943年生まれ、享年76歳。「太陽はもう輝かない」「孤独の太陽」「ダンス天国」…ずいぶん日本でも流行りましたよね。ソロに転向してから出したジャック・ブレルのカバー曲「ジャッキー」や「行かないで」もオリジナルを超えるくらい印象的だった。
(「サニー」もソロ時代だったかしら)。あの渋いバリトンボイス。アイドルだけれど、なにか一級上のアイドルのような? デヴィッド・ボウイもたしか影響を受けていたはず。
映画がらみではミシェル・ルグランが音楽を担当したジョセフ・ロージー監督ジュリー・クリスティ主演『恋』の主題歌。そしていまも印象に残るのは、サントラをまかされたレオス・カラックス監督の『ポーラX』。カラックスも彼のファンだったのではないか。ほかにもまだまだあると思うが、一般ファンだけでなく彼の死を悼む映画関係者や音楽関係者は多いことだろう。


<2019年3月27日(水)晴れ>
➤アメリカ国内での薬物中毒の問題は日本の比ではないようだ。ドラッグからなんとしても抜け出せないごくふつうの青年たち。その深刻さを描いた作品が相次いで公開される。ひとつは美形で売出し中のティモシー・シャラメが、父親役のスティーヴ・カレルと共演した4月12日(金)公開の『ビューティフル・ボーイ』。もう一作はこちらも注目の若手ルーカス・ヘッジスが息子役、母親役をジュリア・ロバーツが演じた5月24日(金)公開の『ベン・イズ・バック』。ルーカスの実の父親ピーター・ヘッジスはあの『ギルバート・グレイプ』の作者だそうで、彼が脚本を書き監督も務めた作品だ。
薬物から逃れられない主人公たちはいずれも十代だから、それは親の責任でもあり、その責任感が過保護となっていっそう空回りしてゆく。その様子は見る側としては歯がゆいけれど、しかし歯がゆく見えても、アリ地獄にはまったような状態からの脱出は理屈だけではどうにもならない。やるせなさの残る2作品でありました。


<2019年3月21日(木)くもり>
➤昨日『居眠り磐音』試写会延期の知らせが来た。やはり…。一向に知らせがくる気配がなかったので、試写だけは引き続きそのまま見せるのかと思っていたがそうではなかった。出演者の差し替え作業を行い、予定通り5月17日(金)に公開するという。いまごろスタッフ、キャストはお彼岸どころじゃなく、寝る間も惜しんで差し替え映像を制作していることだろう。ピエール瀧の代役にだれを立てたのかも興味深いところだ。
コカインと言えばエリック・クラプトンがカバーしてヒットしたJ.J.ケイルの「コカイン」がある。オリジナルもカバーもどちらも好きでよく聴いたが、1970年代前半に発表されたこの曲は歌詞自体がハイ状態と言っていいような内容で、コカイン礼賛を思わせるところがある。50~60年代のジャズシーン、60~70年代のロックシーンと、これまで多くのミュージシャンが薬物にあこがれては溺れ、身体を蝕むという痛い目にあってきた。そして日本ではいま、当事者のかかわった作品が痛い目にあうという状況が起きている。


<2019年3月15日(金)晴れ>
➤3月8日は国際女性デーだった。たしか日本では国際婦人デーと言っていたと思うが、さすがにいまは婦人じゃなくて女性。これは女流→女性と同じように意識的に変化させていったものだろう。1975年、国際連合=国連は3月8日を「INTERNATIONAL WOMEN'S DAY」と定めた。あれからじつに45年。ことしやたらと取
り上げられているのは節目の年だからか、それともアメリカに端を発して世界中に広まった「#Me Too」運動の影響か。
制定当時、キャンペーンソングみたいな存在として白羽の矢が立ったのがヘレン・レディの「I AM WOMAN」(邦題:私は女)だった。1972年の大ヒット曲で、いまでは女性解放運動を象徴するような歌になっている。
1972年というとウイメンズリブが盛り上がりを見せていた時期で、オーストラリアから米国に移住してその渦中にいたレディも、自己表現としてこの曲をつくった。ヒットしたのちの本人のコメントがフレッド・ブロンソン著/かまち潤監修の「ビルボード・ナンバー1・ヒット」に載っている。面白いので引用させていただく。
「DJたちはこう話していたの〝ぼくはどうもこの曲が我慢ならない、はっきり言って嫌い。でも女房の奴はこの曲が大好きでね〟」 そのうちに女性のリクエストがどんどん増えていって、ラジオでも流さざるを得なくなったのだという。


<2019年3月7日(木)>
➤気づけばひな祭りが終わり部屋の桃の花も散った。楽しみにしていたシービリーブス・カップは2月末にはじまり、なでしこJAPANは4チーム中3位に終わった。FIFAランク10位内の4チームだけで競われる強豪同士の戦いだから、FIFAランク8位の日本としては順当な順位かもしれないが、出だしが好調だっただけにちょっとガッカリ。連日早朝に起きて応援するも虚しく、最終イングランド戦は0-3と惨たんたる結果だった。今朝の朝日新聞でも書かれていたけれどプレーが軽すぎる。言われるように体格差もあって、イングランドの選手が顔をぬぐおうとTシャツをたくし上げるたびにパキパキに割れた腹筋が見えた。しかしこれは努力で補えるのではないか。鍛えよ!乙女たち。W杯フランス大会まであと3か月なので、ついつい力が入るのであった。

➤公開が予定されていて楽しみにしていた2作品『妻たちの落とし前』と『ある女流作家の罪と罰』の劇場公開が見送りとなった。『妻たちの落とし前』は『SHAME-シェイム-』や『それでも夜が明ける』のスティーヴ・マックィーン監督の新作で、強盗計画で命を失った男たちの未亡人が、結束してその計画を引き継ぐといった内容のアクション作品(たぶん)。マックィーン監督がどんな風に女性たちを描いたのか興味あったのだが…。また『ある女流作家の罪と罰』は実在した女性作家が有名人のサインを偽造して詐欺をはたらくといった内容(これもたぶん)。メリッサ・マッカーシーのアカデミー賞主演女優賞ノミネートが話題になっていた。ともに20世紀フォックス映画が配給しており、20世紀フォックスと言えば昨年から今年にかけて『ボヘミアン・ラプソディ』がメガヒット。ヒット作の宣伝に注力するという方針なのだろうか。

➤かと思えば、Netflix配信『ROMA/ローマ』の劇場公開が決まった。今週末3月9日(土)から全国のイオンシネマで一般公開される。


<2019年2月25日(月)晴れ>
➤昨日雑記帖に記したアカデミー賞予想、まずまずの結果でありました(結果はこちら)。唯一はずれた監督賞は対抗馬『ROMA/ローマ』のアルフォンソ・キュアロン監督が受賞。アルフォンソ・クアローンと発音していましたね。プレゼンターを務めたのは昨年『シェイプ・オブ・ウォーター』で作品賞と監督賞を受賞したギルモア・デル・トロ監督。そうかそうか、そういえばふたりは同郷のメキシコ出身ですね。そうだったのか。民主党寄りが多くどちらかというとトランプ嫌いのハリウッド映画業界。この結果はメキシコとの国境に壁をつくろうと息巻くトランプに対する抵抗であり、ひとつのメッセージだったのかもしれない。『ROMA/ローマ』は監督賞、外国語映画賞、撮影賞の3部門での受賞。
それと結果的に作品賞は『グリーンブック』だったけれど、クイーン+アダム・ランバートのパフォーマンスで会場を盛り上げたり、最後まで『ボヘミアン・ラプソディ』との一騎打ち感は強かったのではないだろうか。

<2019年2月24日(日)晴れ>
➤いよいよ明日はアカデミー賞の授賞式。その日を前にあらためて予想を書いておこう。ことしはわりと予想が簡単なように思えるから…なーんてね。
作品賞は『グリーンブック』対抗馬は『ボヘミアン・ラプソディ』。主演女優賞はオリヴィア・コールマン『女王陛下のお気に入り』対抗馬はグレン・クローズ『天才作家の妻-40年目の真実-』。主演男優賞はラミ・マレック『ボヘミアン・ラプソディ』対抗馬はクリスチャン・ベイル『バイス』。監督賞はヨルゴス・ランティモス『女王陛下のお気に入り』対抗馬はアルフォンソ・キュアロン『ROMA/ローマ』。助演女優賞はレジーナ・キング『ビール・ストリートの恋人たち』対抗馬はなし。助演男優賞はマハーシャラ・アリ『グリーンブック』対抗馬はサム・ロックウェル『バイス』。外国語映画賞は『ROMA/ローマ』(メキシコ)対抗馬は『COLD WAR あの歌、2つの心』(ポーランド)。ざっとこんなところだが、いやあやっぱり予想って難しい。だってほかのひとが決めることだから。

➤ちなみに筆者が候補のなかから独断で選ぶなら、つまりアカデミー会員として投票するとしたらだ。そんなことありえないけど…(笑)。作品賞は『グリーンブック』、主演女優賞はオリヴィア・コールマン、主演男優賞はラミ・マレックかヴィゴ・モーテンセン、監督賞はパヴェウ・パヴリコフスキー、助演女優賞はレジーナ・キング、助演男優賞はサム・ロックウェル…彼の馬鹿ブッシュはほんとうにソックリで可笑しかった、外国語映画賞は『COLD WAR あの歌、2つの心』。結果はいかに!楽しみ楽しみ。

<2019年2月22日(金)晴れ>
➤スタイルはそれぞれ異なるが、見ごたえのあるドキュメンタリー映画をふたつ続けて観た。 ひとつは天才と称されながら2010年に自死によって40歳でこの世を去ったファッションデザイナー、リー・アレキサンダー・マクイーンの『マクイーン/モードの反逆児』(4月5日公開)。学校にもゆかず仕事をするでもなかった16歳の少年マクイーンは、母のすすめで仕立て職人の職に就く。それがすべての始まりだった。何者でもなかった青年がおどろくほどの勢いで上り詰めてゆく様子は驚異でしかないが、映画はどこにでもいそうな彼の陰に潜んでいた確かな天才を克明にとらえてゆく。幸運だけではなく人並み外れた才能に裏打ちされた成功を。だがぷっくりと太った、ごくふつうの青年だったマクイーンの最期は痛ましい。彼の才能をはじめて認めてくれたひとと不本意な形で死別し、絶対的な愛で包んでくれた最愛の母まで亡くし、行き場を失った果ての自決。

➤もうひとつはジャズ・ピアニストの代名詞ビル・エヴァンスの『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』(4月27日公開)。こちらは50~60年代のジャズシーンをリードした音楽の天才。マイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーンら歴史に残るプレイヤーとの共演を経て、一世を風靡したピアノトリオを結成する。作曲家としても一流だったが、名曲のひとつ「ワルツ・フォー・デビイ」が可愛がっていた姪に捧げたものということを今回はじめて知った。てっきり恋人へのラブソングかと思っていたから。ジャズマンの多くがはまったドラッグに彼も飲み込まれ、家庭を崩壊させただけでなく死をも招く。享年51歳。「天才」そして「痛ましい死」がこのふたりの共通項であり、ともに短くも波乱の生涯だった。

<2019年2月9日(土)曇りのち雪>
➤雑記帖さぼっているうちにもう2月中旬。一年のなかでもいちばん寒い季節に入り、きょうは全国的に雪もよう。
このあいだようやく『ROMA/ローマ』を観た。ということは…Netflixに加入したということ。まあとりあえずは1か月無料なので気軽に、とはいえ当分はネトフリ漬けになりそうなのがやや怖い。タブレットで寝る間際に観るのにちょうどいいのだ。だからますます睡眠不足になる。最初は仕方ないかしらね。
『ROMA/ローマ』はタブレットからグーグル・キャストで飛ばしてテレビ画面で観た。完全にそういう作品だった。白黒画像がとても美しく、小さな画面で観ると魅力が半減する。劇場で公開されるべき作品であり、そのことをいちばん心得ているはずのキュアロン監督はよく劇場での一般上映なしを許したものだと思う。
ストーリー的にどうという作品ではなかった。メキシコの都市で暮らす医者の一家とそこで働くお手伝いさんの日常が描かれ、そのお手伝いさんのひとりがアカデミー賞の主演女優賞候補になっているヤリツァ・アパリシオ。そして雇い主側の夫人が助演女優賞候補のマリーナ・デ・タビラという構図。なんの予備知識もなく観て、これはキュアロン監督の自伝的作品だったのかと観終わったあとに気づいた。主人公になついているペペという10歳くらいの一家の息子が出てくるが、キュアロン監督は1961年の生まれだから舞台となっている1971年にはちょうど10歳。ペペはキュアロン監督だったのか!なにか大層なことを発見したような気分。

<2019年1月31日(木)曇り時々晴れ>
➤これだ!という作品にきのう出会った。こういう出会いがあるのを信じてこそ、来る日も来る日も映画を観つづけているのだ、きっと。ポーランドのパヴェウ・パヴリコフスキ監督による『イーダ』(2013年)以来の新作『COLD WAR あの歌、2つの心』。ラブストーリー、という簡単な情報をもって臨んだところいきなり意表を突かれた。戦後間もなくのポーランドで民族音楽を採取する男女。ドキュメンタリー・タッチと言っていい出だしだが、やがて民族舞踊団を組織することになりタレント発掘のオーディションを行う。そこに応募してくるひとりの少女にスポットが当たり始めるあたりからラブストーリーの匂いがしてくる。演じるのはイーダにも歌手役で出ていた(らしい)ヨアンナ・クーリグ。レア・セドゥ系の素敵な女優さんだ。そして舞台はポーランドから東ベルリン、パリ、ユーゴスラビアへと移り、時間を経て深い愛の物語が熟成されてゆく。パヴリコフスキ監督は主人公たちと同じ名前の両親にこの映画を捧げている。もちろん内容自体は想像のたまもので、この豊かなイマジネーションにまず感服してしまう。本作もアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされているので、『イーダ』につづいて2作連続で受賞なるかにも注目したい。ちょっと先になるが6月28日(金)から全国順次公開される。

<2019年1月28日(月)曇り>
➤アカデミー賞候補の一角『ビール・ストリートの恋人たち』が授賞式直前の2月22日(金)に公開される。一昨年、まだ無名だったときに発表された『ムーンライト』がいきなりオスカーの作品賞に輝き、脚光を浴びたバリー・ジェンキンス監督の受賞1作目。人種問題に鋭く切り込んだ黒人作家、ジェームズ・ボールドウィンの著作をジェンキンス自身が脚色したもので、白人ポリスのでっち上げから冤罪事件に巻き込まれ翻弄される若い黒人男女の物語だ。脚色賞にもノミネートされているが、脚本のせいなのかそれとも原作がそうなのか、『ムーンライト』同様に淡々としたある種スタイリッシュなタッチで描かれてゆく。同じようなテーマでもキャスリン・ビグロー監督の『デトロイト』みたいな激しさとはまたちがう、内に秘められた怒りと悲しみ。

<2019年1月27日(日)快晴>
➤ミシェル・ルグランが亡くなった。昨年11月にはフランシス・レイも他界しており、フランスが誇る映画音楽の両雄が相ついで亡くなったことになる。偶然にもともに1932年の生まれ、享年86歳だった。またこのふたりは映画音楽のスコアを書いただけではなく優れた演奏家としても知られている。ルグランはジャズ・ピアニストとしてアルバムを何枚も出しており、そのジャズセンスはジャン=リュック・ゴダール監督の『女と男のいる舗道』や、ジャック・ドゥミ監督の『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』などによく表れている。もともとアコーデオン奏者だったフランシス・レイは、エディット・ピアフに認められ彼女の伴奏者として世に出た。
忘れがたい曲ばかりだが、ルグランだとやはりドゥミの「シェルブールの雨傘」。すべてのセリフが歌になった特異で強烈なミュージカル映画だった。レイだとクロード・ルルーシュとの名コンビ「男と女」。ふたりがいなければドゥミやルルーシュの代表作は別ものになっていただろう。いや生まれていなかった。

<2019年1月26日(土)曇り>
➤今週のはじめにアカデミー賞のノミネート発表があった。速報してくれるYouTube番組(というほどのものでもないが)があり、リマインド機能もついている。案の定、その時刻にはすっかり忘れていたので機能に助けられたが、次々と発表されて20分ほどであっけなく終わった。
作品賞候補は8作品あって、すべて日本でも公開ずみか公開が決まっているものばかり。順当に『グリーンブック』と『ボヘミアン・ラプソディ』の対決かと思うがどうだろうか。気になるのは作品賞と監督賞、主演女優賞、助演女優賞、そして外国語映画賞候補にもなっているアルフォンソ・キュアロン監督の『ROMA/ローマ』。NetFlixで配信されている例の作品だが、作品賞を逃した場合、『万引き家族』らを押さえて外国語映画賞に収まる可能性は高い。
久しぶりの曇天。この週末は雪になるところもあるらしい。  関連記事


<2019年1月18日(金)快晴>
➤来月2月25日(月)(日本時間)に第91回アカデミー賞が発表される。来週早々にはノミネート発表もあるが、間違いなく有力候補になると思われるのが、すでにゴールデングローブ賞コメディ/ミュージカル部門の作品賞と全体の助演男優賞を受賞している『グリーンブック』。そこに『ボヘミアン・ラプソディ』や『アリー/スター誕生』、アルフォンソ・キュアロン監督『ROMA/ローマ』などがからんできて熾烈なオスカー争いになりそうだ。それにしてもゴールデングローブ賞の部門分け、例年思うけれど今年ほど苦し紛れな年はなかったのではないか。音楽映画の『ボヘミアン・ラプソディ』と『アリー/スター誕生』がドラマ部門で、コミカルな面はあったにしても音楽映画ではなかった『グリーンブック』がコメディ/ミュージカル部門だなんて…。やれやれだ。

➤『グリーンブック』はオスカーの行方がすでに決着ずみの3月1日(金)に本邦公開される。タイトルの“グリーンブック”が、1936年から1966年まで米国に存在した黒人専用の旅行ガイドブックということをこの映画で初めて知った。イタリア系の白人トニー・リップはナイトクラブの用心棒のような仕事で家族を養っているが、失職して黒人天才ピアニスト、ドクター・シャーリーのお抱え運転手になる。2か月の南部ツアーに出るのだがそのときに役立つのがこのガイドブック。ドクター・シャーリーは方々で丁重に歓迎されるけれど、それでも町によっては黒人の宿泊や飲食が許されない。だからグリーンブックに載っている黒人専用の施設を利用するのだ。時代背景は黒人の公民権が制定される2年前の1962年。トニーの実の息子だというニック・バレロンガが、父からしょっちゅう聞かされていた実話をまとめ、ピーター・ファレリー監督が面白おかしく人情味たっぷりに仕上げている。

<2019年1月14日(月)快晴>
➤成人の日、だそうだ。成人の日が1月15日じゃないなんていまだになんだか…。この日をはるか昔に迎えた筆者は当時…なんの感慨もわかなかったです(笑)

➤もう何年も前のことになるが、映画評論家のKさんと雑談していたとき、当時すでにベストセラーだったミステリー小説「その女アレックス」を教えていただいた。さっそく読んだところこれがもう面白くて、3部作になっているカミーユ・ヴェル―ヴェン警部シリーズのほかの2冊「悲しみのイレーヌ」と「傷だらけのカミーユ」も当然読むことに。そして映画ファンとしては映画化を望むわけだが、これがいっこうに映画化される気配がない。と思っていたら原作者ピエール・ルメートルのほかの作品が先に映画化された。3月1日(金)の本邦公開が決まったフランス映画『天国でまた会おう』だ。ミステリーではなく、ゴンクール賞受賞の文芸作品。戦争に翻弄されるふたりの男の友情と生きざまを描いたファンタジックな作品で、監督のアルベール・デュポンテル自身が年上のおとこを、もうひとりの若いおとこを『BPM ビート・パー・ミニット』のナウエル・ペレーズ・ビスカヤート(名前長すぎて覚えられない!)が演じている。

<2019年1月13日(日)快晴>
➤きのうの朝、窓のそとをなにげに見ていたら雪がちらほら舞ってきた。あとで知ったのだがことしの初雪だという。これってどんなふうに観測するのかしら…。ずっと空を見上げているはずもないし、どちらにしてもきっと超アナログな方法にちがいない?一転してきょうはふたたび快晴。

➤先日、3月8日(金)公開の『ウトヤ島、7月22日』を見て不覚にも涙。エンディングロールのところで涙をふこうとしたら、逆にどっと涙があふれてしまった。泣いてるのはわたしだけ?そんなことはないだろう。けれど涙腺がゆるむポイントはひとそれぞれのようで、まえにたしかリリー・フランキー原作の『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』のときだったと思うが、近くに座っていた若い男性が号泣にちかい様子で泣いているのを見ておどろいたことがある。あっけにとられた。

➤『ウトヤ島、7月22日』は2011年にノルウェーで起きた連続テロ事件を題材にした作品だ。第1の標的となった首都オスロの政府庁舎が爆破され8人が殺害されたあと、オスロから40キロ離れたウトヤ島が第2の標的となる。そこでサマーキャンプを張っていた十代の若者たちが1時間あまりにわたって銃を乱射され、69人が殺害されるという陰惨な事件だった。幼さの残るローティーンの少年少女たちもたくさん参加していた。彼らは労働党の青年部だそうで、こう聞くと知識のないわたしとしてはナチスの青年部ヒトラーユーゲントが一瞬頭をよぎったが、まったくそういうものではなかった。活発に議論を戦わせ交流を深めながら未来の政治家を育てようというリベラルな組織で、そんな芽を摘もうとした極右の男が犯人だった。ひとりで77人を殺したのだ。『ヒトラーに屈しなかった王』などの地元ノルウェーのエリック・ポッペ監督は、全体97分のうち72分をワンカットで撮るという手法をとった。生存者から話を聞いて構築したフィクション作品だ。

<2019年1月11日(金)快晴>
➤2月1日(金)公開のアメリカ映画『フロントランナー』は、米合衆国大統領になっていたかもしれない男、民主党の上院議員ゲイリー・ハートが女性スキャンダルをスクープされて失墜してゆくお話。演じるのはヒュー・ジャックマン。スクープするのはマイアミ・ヘラルド紙、逃すのはワシントン・ポスト紙。政治の世界もマスコミの世界もまだまだ圧倒的男性社会の1988年の米国、ここに5人の女性が登場する。ハート議員に裏切られる妻、ハートの不倫相手、ハート陣営のスタッフ、ワシントン・ポスト紙の記者、そしてハートの娘。ワシントン・ポストが、政治の世界に女性スキャンダルを持ち込むなど三流タブロイド紙のやることというスタンスをとるなか、同紙の女性記者だけははっきりと異論をはさむ。脚本も共同で書いている原作者マット・バイは、ニューヨーク・タイムズ紙の元政治部長だったという。現在50歳だから作品が描かれている時代よりも少しあとのひとだが、それでも、事件の背後に明らかに存在した女性解放と女性進出の動きを、過渡期だったその時期を、身をもって体験してきたからこそ生まれた作品のように感じた。

<2019年1月7日(月)快晴>
➤ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門の作品賞と男優賞が『ボヘミアン・ラプソディ』と主演のラミ・マレックに決まった。これで来月2月に発表されるアカデミー賞の行方がますます面白くなったが、2018年はやはりこの作品の年だったのかなとあらためて思う。それに比べてレディ・ガガの『アリー/スター誕生』は対抗馬が悪かったために少し影が薄い存在になってしまった。いまごろガガや初監督のブラッドリー・クーパーがトロフィーを掲げてニッコリなんてことも考えられたわけだから、めぐりあわせというのは恐ろしいものだ。同部門の女優賞も順当と言えば順当だけれど、ガガではなくて『天才作家の妻ー40年目の真実―』のグレン・クローズが受賞した。1月26日(土)に公開される同作品、面白いのでおすすめです。受賞結果はこちら ■NEWS!

➤仕事始めのひとも多かった今日、映画関係者のための試写もスタート。さっそく3月8日(金)に公開される『シンプル・フェイバー』を見た。4年ほど前に公開されたデヴィッド・フィンチャー監督の『ゴーン・ガール』を思わせるミステリーで、ゴージャスな美女役のブレイク・ライブリーと、トランジスタ美人のアナ・ケンドリック(ってすごく古い表現ですね、久々に使った 笑)の組み合わせがなんだかとても面白かった。ライブリーはますます美しく、ケンドリックはコメディエンㇴぶりをいかんなく発揮していた。それと気になったのが音楽。アメリカ=カナダ作品なのになぜかフレンチポップスがいっぱいちりばめられているのだ。フランソワーズ・アルディに始まり、ZAZ、セルジュ・ゲンスブール&ブリジット・バルドー、フランス・ギャル…。個人的にツボだったので印象に残りました。

<2019年1月5日(土)快晴>
➤年が明けたばかりと思っていたらもう5日。あっという間にお正月は過ぎていった。年はじめの大きなイベント「ゴールデングローブ賞」の発表が2日後の1月7日(現地時間6日)に迫っている。いつもはケーブル経由のAXNチャンネルで放送されるので楽しみにしていたが今年は放送未定だという。現地米国での放映権がなかなか決まらなかったせいだろうか。結局は前と同じNBCに収まったようなので、録画でもいいから放送してくれることをお祈りしています。去年は黒の装いの女優陣がシックでしたね。お葬式みたいにならないところはさすが!毎年黒でもいいと思った。

➤気になるのはドラマ部門の作品賞。日本で大ヒット中の『ボヘミアン・ラプソディ』と、少し水をあけられているレディ・ガガの『アリー/スター誕生』がともにノミネートされていて、このどちらかになるのか。それとも残り3作のブラック・ムービー『ブラック・クランズマン』『ビール・ストリートの恋人たち』「ブラックパンサー」のどれかになるのか。是枝裕和監督の『万引き家族』がノミネートされている外国語映画賞も気になる。ネットフリックスの話題作『ROMA/ローマ』や、日本では今年公開されるトランスジェンダーの男子がバレリーナを夢見る『ガール』などライバルは手ごわそうだ。

➤ドラマ部門の女優賞はガガじゃないかと思う。そしてミュージカル/コメディ部門は『女王陛下のお気に入り』のオリヴィア・コールマンかな。それにしても『アリー/スター誕生』のガガがドラマ部門で、『女王陛下のお気に入り』のコールマンががミュージカル/コメディ部門でノミネートって…。どうしても意味わかりません。

「雑記帖」を始めてみました。今年もよろしくお願いいたします。





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