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1965年生まれのダイアン・レイン(左)と1936年生まれのエレノア・コッポラ監督。
素敵に年を重ねてきた同士による軽やかな大人の映画が誕生した。

エレノア「この映画のテーマは異文化に接したときにみんなが感じること。以前日本に来たときに華道や食などの日本文化に触れたことも本作を制作する際の ヒントになりました。
いままでドキュメン タリーを撮影してきましたが、ドキュメンタリーとフィクションは全 然違いますね。ドキュメンタリーは一瞬の命を素早くとらえるけれど、フィクションは自分で一から創っていくもの。責任感も違うし芸術の形としても別物でとても苦労しました。でも挑戦できてよかったです」

ダイアン「ふたりの男女を描いていますが、決して恋愛のはじまりを描いたものではありません。最初はビジネスパートナーとビジネスパートナーの妻という表面的な距離感を保つ“枠組み”にとらわれているのですが、二人の関係性が変わる瞬間にとてもわくわくしました。何気ない旅が自分自身を掘り下げていくきっかけになっていく。これはだれにでも起こることだと言えますね」

監督に花束を贈る女優の樹木希林(74 歳)。主人公アンに共感する部分はと質問され
「私はエレノアさんのように夫には好かれていなくて長いこと別居生活を送っているので、共感する部分などありませんでしたよ」と会場を笑わせた。

『ボンジュール、アン』


デジカメを片時も離さず日常を切り取ってゆくアン。ライトゴールドのボディにLeicaの赤丸ロゴも鮮やかなライカ・カメラは、エレノア監督の私物だろうか?

演出中のエレノア監督。左はジャック役のアルノー・ヴィアール

監督/脚本:エレノア・コッポラ 
出演: ダイアン・レイン/アルノー・ヴィアール/アレック・ボールドウィン
2016年米国(92分) 
配給:東北新社/STAR CHANNEL MOVIES 
原題:BONJOUR ANNE(PARIS CAN WAIT)
7月7日(金)~TOHOシネマズ シャンテ他で公開

7月7日(金)公開の『ボンジュール、アン』
主演のダイアン・レインと
エレノア・コッポラ監督が来日記者会見

 7月7日(金)から東京日比谷のTOHOシネマズシャンテ他で公開されるロマンチックコメディ『ボンジュール、アン』。主演のダイアン・レインと監督のエレノア・コッポラが来日。都内のホテルで記者会見を行った。
 エレノア監督はフランシス・フォード・コッポラ監督の妻として、あるいは女性監督ソフィア・コッポラの母としても知られるドキュメンタリー作家。80歳を超えたいま、初めて長編劇映画を撮り話題になっている。
 一方のダイアン・レインは子役時代から50代になった現在まで一線で活躍を続ける米国の人気女優。ふたりの息もぴったりの素敵な作品が誕生した。
 ダイアン・レイン演じる主人公アンは、アメリカの映画プロデューサー、マイケル(アレック・ボールドウィン)を支える妻。夫婦でカンヌ映画祭にやってきてその後もともに行動するはずが、ひょんなことからアンひとりだけがパリのアパルトマンに向かうことに。ところがマイケルの友人プロデューサー、ジャック(アルノー・ヴィアール)がパリまで車で送ると申し出たことから、思わぬ珍道中が発生する。7時間でパリに戻るはずが夫抜きの丸二日の旅。多忙な夫とは味わえない、心豊かな小旅行の顛末が描かれる。
 じつはこれ、エレノア・コッポラ監督の実体験をもとに自ら6年かかって脚本を書きおろした。そして夫フランシス・コッポラ監督の勧めで劇映画初監督に挑戦することになったという。


■ニュースINDEX 2017


●セルゲイ・ポルーニン来日公式インタビュー
●フランス映画祭2017
●フランス映画祭2017 オープニング・セレモニー
●カンヌ映画祭2017
●カンヌレポート2017 PART1

●カンヌレポート2017 PART2

●カンヌレポート2017 PART3


●カンヌレポート2017 PART4(完)
●セルゲイ・ポルーニン来日!

●エレノア・コッポラ×ダイアン・レイン来日



■エッセイ&コラムINDEX 2017

●エッセイ『フィフティ・シェイズ・ダーカー』
●コラム「70回を数えた“カンヌ”の魅力とは」


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