i
シネマカルチャーCinemaCulture NEWS






ニュース! NEWS!                                                            岡田光由
速報!カンヌレポート2017 PART1                                  Report,Text & Photo by Mitsuyoshi Okada

 

 

 

 

 

 



■今年の映画祭のミューズは
若きクラウディア・カルデナーレ

今年で70回を迎えたカンヌ国際映画祭が5月17日に開幕した。会場となるパレの前には、イタリアの女優クラウディア・カルデナーレの、若い頃の踊る姿が会場のあちこちに展示。またカンヌの商店街に貼られたポスターにもカルデナーレが踊っている。

■マリオンとシャルロットを両脇にゴキゲンなアルノー・デプレシャン監督

オープニング作品に選ばれた『イスマエルの幽霊』の監督アルノー・デプレシャンが、主演のマチュー・アマルリック、マリオン・コティヤール、シャルロット・ゲンスブール、ルイ・ガレルらと記者会見に現れた。映画は、作家アマルリックが恋人シャルロットを伴って海辺の別荘で執筆中に、数年前に姿を消した妻マリオンが幽霊?になって現れる話。「人生にはいろいろなことが起こる。誰の身にも」と語るデプレシャン監督、映画は奔放に描きすぎたせいか、観客は困惑気味だった。

 

 

 


■トッド・ヘインズ監督は
ジュリアン・ムーアと
子役たちと一緒に記者会見

『キャロル』に次いでヘインズ監督のコンペ部門出品となった『ワンダーストラック』は、20年代の聾唖少女と50年代の耳の不自由な少年が各々抱えた家族問題解決のためにNYに向かうという、時を超えた奇跡のドラマ。『ヒューゴの不思議な発明』の原作者ブライアン・セルズニックの小説がベースで、少女の母親で女優役のジュリアン・ムーア、実際に聾唖の少女ミリセント・シモンズ、少年の友人役ジェイデン・マイケル、それにミシェル・ウィリアムズと共に出席。ちなみにこの作品はアマゾンスタジオ製作。

■ある視点部門のオープニングでティエリー・フレモー、審査員長ユマ・サーマンらが挨拶

今年は黒沢清監督の『散歩する侵略者』を含む18本がエントリーされたある視点部門。オープニングに映画祭プロデューサーのティエリー・フレモーがまず開幕のスピーチが行ない、ユマ・サーマンを審査員長とする審査員団を紹介。この後、マチュー・アマルリック監督&出演の「バルバラ」が上映された。





 






■『バルバラ』でスタンディングオーベーションを受けるマチュー・アマルリックとジャンヌ・バリバール

97年にこの世を去ったシャンソン歌手バルバラの晩年にスポット当て、アマルリックが元妻ジャンヌを起用して撮った『バルバラ』。ある視点部門のオープニング上映作品に選ばれ、二人そろって出席。バルバラの映画を撮る監督と女優という設定で、二重構造の映像に戸惑いもあったが、上映後は観客からスタンディングオーベーション。その中には盟友アルノー・デプレシャン監督の姿もあった。

■ポン・ジュノ監督の『オクジャ』にギレンホール、ティルダ、リリーらが出演

「殺人の記憶」のポン・ジュノ監督が『グエムル 漢江の怪物』に続く巨大生物を扱った『オクジャ』でコンペ部門にエントリー。食肉確保のため多数育てられる巨大ブタの一頭を、育ての親である少女がその命を救おうとする話。ジェイク・ギレンホール、ティルダ・スウィントン、それにリリー・コリンズと欧米スターも認めるポン・ジュノ監督の実力はまさに国際級。会見では宮﨑アニメの影響も受けたと述べた。この作品は問題となったネットフリックス作品。

PART2につづく…
PART3につづく…
PART4につづく…(完)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


■ニュースINDEX 2017
●セルゲイ・ポルーニン来日公式インタビュー
●フランス映画祭2017
●フランス映画祭2017 オープニング・セレモニー
●カンヌ映画祭2017
●カンヌレポート2017  PART1
●カンヌレポート2017 PART2

●カンヌレポート2017 PART3


●カンヌレポート2017 PART4(完)
●セルゲイ・ポルーニン来日!

●エレノア・コッポラ×ダイアン・レイン来日



■エッセイ&コラムINDEX 2017

●エッセイ『フィフティ・シェイズ・ダーカー』
●コラム「70回を数えた“カンヌ”の魅力とは」

  映画ファンのための映画サイト
   シネマカルチャーdigital

Powerd by Contrescarpe(1998-2006 Cinema-joho.com/2017- CinemaCulture)
Copyright(c)Contrescarpe/CinemaCulture.All rights
reserved.
info@cinemaculture.tokyo